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日刊建設タイムズ社
2016/12/27

【千葉】高度浄化槽設置や水路浚渫など/県水質保全課/第7期水質保全計画素案/印旛沼、手賀沼で浄化対策

 県環境生活部水質保全課は「第7期印旛沼及び手賀沼に係る湖沼水質保全計画」の素案を策定し、27日からパブリックコメントを開始する。計画期間は2016〜20年度の5か年。下水道の整備、高度処理型合併処理浄化槽、水路の浚渫、市街地での雨水浸透施設の設置及び透水性舗装などの水質保全対策、沼の水質汚濁メカニズム解明、水質浄化技術の調査など調査研究・普及啓発、流出対策地区での重点的施策の実施などを推進する。
 県では印旛沼及び手賀沼について、1986年以降6期にわたり湖沼水質保全特別措置法に基づく湖沼水質保全計画を策定し、水質保全計画を進めてきた。その結果、印旛沼及び手賀沼に流入する汚濁負荷量は着実に削減されてきたが、近年の水質は横ばいで推移し、依然として環境基準の達成には至っていない。このため、湖沼の浄化対策に取り組むこととし、第7期の計画を策定した。
 保全計画の主な内容は次の通り。
 【主な水質保全対策】
 ▽生活系対策=下水道の整備、高度処理型合併処理浄化槽の設置促進等により生活排水対策を推進▽工場・事業場排水対策=水質汚濁防止法など法や条例による規制とともに、指導・啓発を推進▽面源系対策=市街地対策として、雨水浸透施設の設置、透水性舗装の整備などの推進を図る。また農地対策として、適正施肥や環境にやさしい農業の推進などにより、肥料投入量の削減を図る▽沼等の直接浄化対策=流入河川等においては水路の浚渫等により、沼内においては浄化用水の導入(手賀沼)、大量繁茂したオニビシの刈り取り(印旛沼)等により直接浄化を図る。
 【調査研究・普及啓発等】
 ▽調査研究の推進=沼の水質汚濁メカニズムの解明や水質浄化技術に係る調査等を通じて、今後の効果的な対策の検討を進めるとともに、気候変動など近年の新たな課題への対応を図るため、総合的な調査研究を推進▽沼及び流入河川の水質状況の把握=水質汚濁防止法に基づく定期的な水質の監視・測定などを通じて、沼及び流入河川の水質状況を的確に把握する。
 【地域住民等に対する啓発等】
 ▽環境学習の推進=各種講演会・学習会、自然観察会や船上見学会等の体験型学習などを実施し、沼の水質保全に関する知識の普及と意識の高揚を図る▽地域住民等の協力=ポスターやパンフレット等による啓発活動を通じて、水質の状況や計画の趣旨などの周知を図り、地域住民等に対して各種対策への協力を求める。
 【流出水対策推進計画】
 沼への汚濁負荷の割合が大きく、市街地・農地等からの流出水対策を推進すべき地区として指定した「流出水対策地区」(印旛沼・鹿島川流域、手賀沼・大津川流域)において、引き続き重点的な対策を実施する。k_times_comをフォローしましょう
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