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日刊建設タイムズ社
2016/12/29

【千葉】執行率は約79%/県水道局/中期経営計画の成果/耐震管割合上昇、野菊の里二期着工

 県水道局は、「千葉県水道局中期経営計画2011」に基づき実施した5年間の成果をまとめた。それによると「主要施策は成果が出ている」「主な取り組みも達成している」と評価し、第三者評価による外部評価も「妥当」との評価を得た。事業費ベースの執行率は、事業費1391億円に対し、2015年度までに約1095億円を投入し、約79%となった。
 5年間の主な成果としては、ちば野菊の里浄水場二期工事の着工、耐震適合性管路の割合の上昇、水道水満足度の上昇、上下水道料金徴収一元化に向けた覚書の締結、北総浄水場機能停止時のバックアップ体制整備、北船橋給水場への新たなマイクロ水力発電設備の設置などを挙げた。
 ちば野菊の里浄水場二期工事は、老朽化する栗山浄水場の機能をちば野菊の里浄水場に移転し、併せて高度浄水処理を導入する。管路の耐震化は、管路総延長約9000qのうち、耐震適合性のある管路の割合が12・8%(10年度)から18・4%(15年度)に上昇。上下水道料金徴収一元化では、千葉市、市原市、成田市、鎌ケ谷市と覚書を締結した。
 同計画は、県水道局が安全で良質な水を安定的に供給するために必要な施策・取り組みを効果的かつ効率的に推進するために策定。計画期間は11〜15年度の5か年。計画の進行管理は評価制度を導入し、局内部での評価と外部有識者による第三者評価を実施している。
 計画は、@安全で良質なおいしい水をいつでも供給できる水道A行き届いたサービスと高い技術力でお客様に奉仕する水道B地震等の非常時に強い水道C環境に優しい水道D安定した経営を持続できる水道――の5つを基本目標に、この目標を達成するための主要施策10項目と、主要施策を支える30項目の主な取り組みを設定した。
 主要施策の評価は「成果が出ている」「概ね成果が出ている」「成果が小さい」「成果が出ていない」、主な取り組みは「達成している」「概ね達成している」「未達成だが進展している」「進展していない」の各4項目で評価を実施。
 主要施策の評価結果は「成果が出ている」6項目、「概ね成果が出ている」4項目となった。主な取り組みは、国の取り組みとなった1項目と13年度で取り組みが完了した1項目を除いた28項目について評価し、「達成している」19項目、「概ね達成している」6項目、「未達成だが進展している」3項目となった。また外部評価では、この内部評価結果に対し、すべての基本目標について「妥当である」との評価となり、計画は概ね順調に実施できたとの考えを示した。
 なお、同計画の内部評価は本年8月3日及び10月19日の計2日間、評価会議委員による外部評価は9月6日に実施した。同局では今後、本年度からスタートした「千葉県営水道事業中期経営計画」に基づき、「いつでも安全でおいしい水を安定して供給し、お客様が安心し、信頼を寄せる水道」の実現に向けて、引き続き計画的な事業の運営に努めるとしている。k_times_comをフォローしましょう
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