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建通新聞社(東京)
2017/01/12

【東京】UR 設計・施工・運営計画一括で 造幣局

 UR都市機構東日本都市再生本部は豊島区造幣局地区での防災公園整備で、詳細設計と工事、運営計画策定・管理までを一括して事業者に委ねる案などを豊島区と検討している。防災公園完成後に公園を管理する豊島区は、平時の公園の活性化を施策に掲げており、設計・工事・運営計画策定・管理までを一貫することで、民間のノウハウやアイデアを取り入れた施設整備を目指す考えだ。事業者を公募すると決めた場合は、2017年度の上半期にも区とURが共同で事業者公募手続きを開始するとみられる。設計・工事・運営計画策定・管理の一括が実現した場合、URの防災公園整備では全国で初めての試みとなる。
 造幣局敷地(豊島区東池袋4ノ42)は面積約3・2f。このうち防災公園を整備するのは南東側の約1・7f。隣接する木造住宅密集地域からの避難経路や延焼防止を目的としたエントランス空間を確保するとともに、ヘリポートや救援物資搬送拠点、帰宅困難者の一時滞在施設機能などを盛り込む計画。
 敷地内の既設解体は、造幣局が工事を発注、竹中土木(江東区)が施工している。土地の引き渡しは18年度末の予定。
 防災公園は19年度末の完成を計画。詳細設計を経て18年度から施工する予定だ。18年度は造幣局敷地南側の補助176号線を延伸し、都電荒川線に並走する形で東京都が整備を進めている補助第81号線に接続する工事など、敷地周辺部を中心に施工する。敷地の引き渡しを受けた後、19年度に公園施設整備を行って同年度末に完了、敷地を豊島区に引き渡す。
 豊島区は防災公園の他、駅周辺に所在する南池袋公園、中池袋公園、西口公園を活用し、週末などに各公園でのイベントを通じて人が周遊するまち「アートカルチャー都市構想」をまとめている。4公園の中で面積が最も広いのが防災公園のため、アートカルチャー都市構想の実現に向けて新たなアイデアやノウハウを取り入れて施策の実現を目指す。

提供:建通新聞社