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北陸工業新聞社
2017/01/13

【石川】来年度に規模や配置具体化/金沢美術工芸大学移転整備/金沢市

 金沢市は、現キャンパスの老朽化や狭隘化の解消などを目的とした金沢美術工芸大学の移転整備について、来年度に基本計画の策定に着手し、建物規模や施設配置などを具体化したい考えだ。
 市は今年度、金沢美大の金沢大学工学部跡地(小立野2丁目)への移転整備に向けた基本構想検討懇話会(座長/水野一郎金沢工業大学教授)を設置し、内容協議を進めてきた。現在、骨子案に係るパブリックコメントを実施しており、来月には最終会合を開き、基本構想案を固める。
 市が前回会合で提示した骨子案によると、施設整備の方向性は「金沢から世界に拓く 美と知の創造拠点」および「地域と学生をつなぐキャンパス」とし、世界の交流拠点都市金沢の新たなシンボル、ランドマークとなるような質の高い創造的な建築デザインを目指すとしている。
 現キャンパスにない新たな機能では、メディアセンターや国際交流センター、社会連携センター、大学附属美術館などの整備のほか、敷地外でのサテライトキャンパスの設置も示した。
 施設配置の考え方では、敷地(約4・7ヘクタール)における15メートルの高さ制限など現行の規制を遵守し、統一感のある空間の創出を目指す方針。さらに市は今後の設計に関し、プロポーザル方式(技術提案書競技方式)の実施を検討する意向も明らかにしている。
 来年度に予定する基本計画では、構成する建物の規模や施設の配置のほか、建設スケジュールについても固めたい方針。また、金大工学部跡地では県立図書館の移転も計画され、今後は県との連携も強めていく考え。

hokuriku