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日刊建設工業新聞
2017/01/16

【鳥取】米子駅整備計画 JRが施設整備方針を示す

 米子駅南北自由通路等整備事業に伴う県、市、JR米子支社3者による協議会が12日午後3時から米子市役所で開かれ、席上、JR米子支社側から新支社ビルの建設位置や新駅ビルの事業主体などについて、その方向性が示された。なお、この日、JR関連施設の対応スケジュールの関係から、市が所管する自由通路と駅南広場整備は、従来から述べて来た2018年度からではなく、2年程度遅れる見通しも示された。
 新支社ビルの建設位置は、現在の駅ビルに向かって残存施設として残す右側約三分の一の隣部分に、既存のJRグループ会社のビルを取り壊した後に建設するとしたほか、新駅ビルの事業主体はJRのグループ会社がなることで検討調整中とした。新駅ビルに関しては飲食店舗や土産物店舗など既存の店舗は一通り入れた上で、マーケティングの中で顧客に喜ばれる店舗を選定する考えを示した。また、新駅ビルには行政機関の入居も県、市と協議する考えも示した。
 ビジュアルとしては駅ビルに向かって一番左側の指令ビルは現在のまま残し、1階部分は仮駅で活用。その横に新駅舎(半橋上駅の2階建て)を建設、それに連絡する自由通路そして新駅ビルを配置する。現駅ビルで残す三分の一部分については耐震補強工事を施す。そしてその横に現在ある関連企業のビルを取り壊し撤去した後、新支社ビルを建設する形をとるとした。
 スケジュールとしては今年度内に都市計画決定、事業認可、協定締結を行い、17年度から自由通路の詳細設計、その後、18年、19年で支障移転など行い、20年度から約3年間かけて自由通路、駅南広場を建設する見通しだ。
 現支社ビルは三分の二を撤去し、支社ビルの残る部分については耐震補強を行う。新支社ビルに関しては今年度末から詳細設計(施設規模はまだ示していない)に着手し、19年度から工事に入る想定。それまでに仮駅舎を整備し、21年度からは橋上駅整備に入り、併せて米子市では駅南広場の整備に着手する格好だ。新駅ビル関しては21年度頃から詳細設計や建設など想定しているが、具体的には今後検討するとした。