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日刊建設工業新聞
2017/01/19

【鳥取】来年度トンネル2本着工へ 岩美道路1号トンネル・江府道路宮ノ谷トンネル

 県土整備部は、2017年度から地域高規格道路・国道178号岩美道路と国道181号江府道路でそれぞれ1本のトンネルを建設する。17年度当初予算案に翌年度以降の予算を先取りする「債務負担行為」の設定を要望。18年度以降、2〜3カ年の継続費として岩美道路39億8200万円、江府道路12億4000万円を要求した。
 岩美道路(岩美町陸上−本庄5・7`)では仮称1号トンネルに着工する。浦富IC(インターチェンジ)−東浜IC間(東工区3・8`)で最大の構造物は、同町陸上から牧谷にかけての山岳地に延長1133b、中央分離帯を挟み片側1車線の全幅7(12)bで建設される。
 1号トンネルの起点になる同町陸上では現在、現道178号・陸上トンネル東側出口付近から本線への工事用進入路が整備されている(=写真)。
 鳥取県土整備事務所によると、トンネルは来年度、本線を山切りして製作ヤードを確保し、坑口手前に1号橋(メタル橋65b)を整備した後、今年12月から着工。同町牧谷の日野谷川上流にかけてNATM工法で片押し掘削して、20年6月の完成を目指す。
 建設費は18〜20年度までの債務負担39億8200万円に、17年度予算約3億円を加えた約43億円。WTO政府調達案件(24億7000万円以上)として7〜8月にかけて工事公告する。施工形態は同種工事実績があるゼネコンを代表者とし、一定の総合評定値(P)を満たす構成員2社を加えた3社JV。
 一方、江府道路(江府町佐川−武庫4・1`)では区間中、久連トンネル(2609b)とともに計画されているトンネルのうち宮ノ谷トンネルに着手する。延長412b、幅員6・5(8)b。
 現地では、バイパス南端で日野川に架かる洲河崎大橋(115b)が大方完成しており、トンネルは橋を通過して上手の同町下安井から洲河崎にかけて掘削する。施工期間は10月から19年8月を見込み、事業費は18〜19年度まで2カ年の債務負担12億4000万円を要求した。
 宮ノ谷トンネルについて、同部は「9月県議会に工事請負承認を求めたい」(道路建設課)と説明し、5月連休明けにも公告手続きに入る。施工にあたっては県外ゼネコンと県内土木一般A級の2社JVを採用する。