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日本工業経済新聞社(群馬)
2017/01/19

【群馬】就任インタビュー・原秀男町長

2016年12月5日、下仁田町の十三代目の町長に原秀男氏が就任。町議会議員を13年間務めた経験を生かし、過疎化・少子高齢化や地方経済の停滞などの課題へ新たに舵を取る。「豊かな自然環境の中、地の利を生かし、町民が元気で安心できる住みよい町創り」をスローガンとし、「まちなか活性化」「基幹産業の後押し」「高齢者対策」「子育て世代対策」の4本柱を目標に掲げる。駅周辺には観光情報発信拠点施設の建設を計画し、まちなかの活性化を図りたい考え。また、全ての世代が活用できる公園の整備などにも取り組みたいという。町民との対話を重視し、生の声を町政に反映させる。
−就任しての意気込みと抱負は
原 最近の下仁田町はまちなかが静かで、経済の停滞を強く感じる。国はさまざまな施策を講じてくれているが地方経済はあまり変化を感じられないのが現状。地方は産業規模が小さく、主要産業が農林業のため低空飛行が続いている。地元名産のネギやこんにゃくなどをPRするためにマスコットを作ったり、ネギ祭りを開催するなどしてきたが、閉塞的というか停滞感を感じる状況。この閉塞感を打開するために、考えられる限りのことを考えて、打つ手を打っていきたい。また、町の8割が森林である状況を考え、国が進めているCLTを視野に入れて、林業活性化を図りたい。

−町内の現状と課題は
原 少子高齢化で、人口減少。高齢化率もかなり高い。子育て世代対策もしていかなければならない。さらに、子育て世代だけではなく、結婚して子供を作れるような環境も整えていきたい。とある自治体では女性の課長が指揮をとって婚活イベントを開催しており、いい成果を上げていた。これを参考に「ガッコン」などの婚活イベントを開催してきている。さらに、結婚を応援できる環境作りに取り組む一方、今いる子供に対して「子育て世代対策」を講じていく。子育て世代が求めている機能を有した公園の設置や既存の公園整備を行って、全ての世代が活用できる場の整備を行っていきたい。

−観光情報発信拠点施設について
原 町としては「荒船風穴」や「ジオパーク」などの観光施設を見にきて欲しい。下仁田町には歴史館と自然史館の2つの博物館的施設があるが、これらを将来統合して観光情報発信拠点施設を下仁田駅周辺に建設したい。可能なら図書館機能を有した複合施設として、利便性を向上させたい。まちなかの駅のそばに集約した施設があれば人が集まり、見に来る人も訪れやすい。さらに、まちなかも昭和レトロだと言われているが、整備されているわけではない。今のままでも駅や周辺は風情があるが、下仁田町の古き良き町並みを大事にして、もっとレトロ化を進められれば新たなアピールポイントになるのではないかと思う。

−「道の駅しもにた」の再整備について
原 「道の駅しもにた」は03年ごろに建設されたが、販売施設の少なさや外から分かりにくいなどの課題があったため再整備する。下仁田ICからも近く、アクセスにも便利な販売施設を最大限生かしていきたい。売り場の広さや品揃えも含めて、スペースを生かしきれていないところがある。国も推進する免税対応ができるような取り組みを行い販売施設を強化。地産外商を進めることで、より大きな経済循環を促していきたい。地域の所得を向上させて「幸福度」を高めていきたい。結果として、雇用創出にも繋がり、移住・定住の促進につながると考える。すでに観光協会と一緒に移住・定住に関する暮らしの総合窓口を「道の駅しもにた」に設置した。有事の際には、防災拠点にもなる場所。自衛隊の拠点にもなるため、拡張しての防災機能を備えた複合的な施設に整備する。17年10月ごろの下仁田ネギが旬な時期を迎えるまでには販売施設の整備を終え、18年春にはフルオープンする予定。

−建設業界にメッセージ
原 10〜20年前ごろは国を挙げての公共事業が多く、建設業界も活気があった。町民の皆さんの中には建設業に携わる従業員の方もたくさんいる。公共事業が縮小傾向にある中、地域の雇用や幸福度の向上において感謝しなくてはならないし、なくてはならない業界。ソフト事業が多い昨今だが、災害対策や防災対策、リフレッシュ工事などが必要とされている。本来行うべき山の手入れが行き届いていないため、想定外のゲリラ豪雨などで災害が発生することがある。国や県で一生懸命やっていただいている砂防堰堤などの建設などが今後、さらに重要になって来る。町としても必要な施策は行って、ソフト面もハード面も応援していきたい。