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建通新聞社(静岡)
2017/01/20

【静岡】静岡県浜松市 新清掃工場建設の実施方針を公表

 静岡県浜松市は、天竜区青谷地内に計画する新清掃工場と新破砕処理センター施設の整備事業についてPFI方式を採用する。入札参加の条件を示す実施方針を公表し27日まで意見や質問を受け付けている。事業方式は、施設の設計・建設と運営業務を一括して行い、所有権は施設竣工後に市に引き渡すBTO方式。事業期間は契約締結日から2044年3月31日までの26年間。24年度の供用開始を目指す。
 事業者が行う業務範囲は、新清掃工場と新破砕処理センターの設計・建設と施設の所有権移転業務、運営業務。この他、清掃工場の運転で発生する余熱を利用して発電などを行う付加価値事業に対し、蒸気や温水、電気を用いて余熱を供給する。付加価値事業を行う事業者は市と協力して選定する。付加価値事業の詳細は4月に公表を予定している入札説明書で示すとした。また、発生する主灰やスラグ、メタルの全量を有効活用するための利活用計画の立案から売却も行う。
 入札は総合評価一般競争で実施。事業に出資する「構成員」と出資しない「協力企業」で「構成企業」をつくるか、資格要件を全て満たせば1者での参加も可能。「構成企業」の企業数は任意で「構成員」のみでも可能。ただし、「設計・建設」「運転管理」「維持管理」それぞれの業務を担当する事業者は「構成員」でなければならない。
 「構成員」の資格要件は、「土木工事の設計・建設」「建築物の設計・建設」「プラント設備の設計・建設」「施設の運営」「主灰運営」「主灰の資源化」で、それぞれに必要な条件がある。入札手続きは、「プラント設備の設計・建設」の要件を満たす最大出資者が行う。
 3月下旬にPFI法に基づく特定事業に選定し、4月上旬に入札を公告。9月上旬に入札提案書などを受け付け、11月下旬に落札事業者を決める予定。落札事業者は、事業の仮契約までに市内に本店を置く特別目的会社を設立する。
 建設地の敷地面積は約7・8f。新清掃工場の処理対象物は燃えるごみや下水道汚泥、焼却災害廃棄物など。処理方式はストーカ方式またはシャフト式ガス化溶融方式。新破砕処理センターは、燃えないごみや粗大ごみ、蛍光灯やライターなど特定品目の破砕設備を備える。


提供:建通新聞社
(2017/1/20)

建通新聞社 静岡支社