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北海道建設新聞社
2017/01/20

【北海道】芽室町新役場庁舎の建設地が現在地に−設計費は17年度にも補正

 芽室町は、建て替えを計画する新役場庁舎の建設地を現在地に決めた。規模は延べ4300―4500m²程度で検討している。基本計画案を2月に公表して町民意見を集め、3月の定例町議会に提出する。基本設計は公募型プロポーザル方式で行い、早ければ17年度中の補正予算に設計費を盛り込む考えだ。
 東2条2丁目にある現庁舎は第1庁舎(RC造、3階一部4階、延べ3000m²、1968年建築)と、第2庁舎(RC造、2階、延べ898m²、56年建築)で構成する。
 建設地については町有地であることを基準に5カ所を候補に検討。町民検討会議や町議会特別委員会での提言を踏まえ、現在地(A地区)と、中央公民館北側の東3条4丁目(C地区)の2案に絞り込んで条件を比べた。
 2案ともに事業費は約25億円と差はなかった。C地区は、災害時に一時避難場所となる「あいあい公園」と消防署に隣接し、災害時には災害備蓄品や資機材を置くスペースとして確保する必要があると判断。C地区に新庁舎を建てた場合、現庁舎の跡地利用も課題となる。現庁舎はJR芽室駅や中心市街地に近いことなどから、最終的にA地区と決めた。
 建て替えの際は、第2庁舎の機能を第1庁舎に移し、第2庁舎を解体して新庁舎を建設。完成後は第1庁舎を解体して駐車場にする。
 新庁舎の建築面積は約1250m²。地下1地上4階を想定する。概算事業費のうち委託費は1億3807万円、工事費等は21億2890万円、備品購入費等が1億4010万円。
 基本設計費は新年度当初予算には盛り込まず、17年度中の補正予算か18年度予算で対応する。実施設計以降のスケジュールについては、設計と施工を切り離すか、設計施工の一括にするか検討を重ねる。着工は19年度を見込む。
 建設費の財源として、13年度に創設した建設基金には現在、7億4100万円が積み上がっている。残りについては、総務省が熊本地震を受けて庁舎建て替えの財政支援をする方針であることから活用したい考えだ。