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日本工業経済新聞社(群馬)
2017/01/25

【群馬】特定医療法人慶友会が新病院建設

特定医療法人慶友会(宇沢充圭理事長)は、県企業局が館林市赤生田地区で進める館林広域防災拠点の造成地に県内初となる全室個室の病室を備え、救急外来をメーンとした慶友整形外科病院を建設する。新病院は免震構造でRC造5階建て、延べ床面積9191uの施設規模。敷地3万6698uには、270台収容する駐車場も併せて整備する。施工業者はこれから見積り合わせで選定する。建設工事には9月から着手し、2019年4月の開院を目標に工事を進める計画。
新病院の建設地は赤生田町、上赤生田町、羽附町にまたがる国道354号の南側に面した県企業局が造成する9・3haの区画内。
建物基礎には杭頭免震装置(回転機構付すべり支承BSL)を使用し、免震化を図る。また、屋上には地下水を利用した散水システムの設置や火災避難用にベランダを2〜5階の外周にそれぞれ設置する。
新病院の1階には、機能訓練室、CT撮影室、X線TV・一般撮影室、MRI撮影室、警備室、検体検査室、事務室、調剤室、138人収容可能な職員食堂と兼用の大集会室、調理室などを配置。2階に手術室を5部屋、医局、消毒や滅菌を行う中材室、理事長室などを設ける。3階〜5階は全室個室となる病室やスタッフステーションを配置する。
137床とする病室には部屋の面積や設備が異なる4タイプのA〜D個室を設ける。A〜C個室にはトイレとシャワーが完備され、D個室はトイレのみとなる。A個室は全24部屋、B個室は全12部屋、C個室は全33部屋、D個室は全68室設置する。
建築設計は三宿工房(東京都渋谷区)、耐震構造設計についてはダイナミックデザイン(東京都新宿区)がそれぞれ担当した。
発注時期は明確にしていないが、建設工事を9月に着手する計画から見積り合わせは8月までに行われる見込み。同法人によると大手ゼネコンも含め現在、5、6社から見積りに関する問い合わせが寄せられているという。
同法人は慶友整形外科病院(館林市羽附町1741)や宇沢整形外科(館林市松原1−10−30)などを運営しており、新病院建設後、既設の慶友整形外科病院について病室を新病院へ移行させ、一般外来をメーンとした診療を行う(仮称)慶友整形外科クリニックに衣替えする。