トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設タイムズ社
2017/01/25

【千葉】佐原病院本館改修で工法検討/県病院局の新年度事業/救急医療C等基本設計プロポ/がんCは6月補正

 県病院局は、新年度で県救急医療センター及び精神科医療センター等の整備に向けた基本設計のほか、県立佐原病院の耐震化に向けた調査、がんセンター増改築の周辺工事などを予定。救急医療センター等の基本設計はプロポーザルでの委託を予定。がんセンターは、県の新年度予算が骨格予算での編成のため、本体の事業費を6月補正予算で措置し、今秋の着工を目指す。
 県救急医療センター及び精神科医療センターは、県健康福祉部からの要望を受け、新たに精神保健福祉センターの機能を取り入れ、救急医療センターと精神科医療センターと合わせて3機能を一体的に整備することになった。
 新年度予算には基本設計費8000万円、地質調査等8700万円、運営支援業務委託1800万円の合計1億8500万円を計上。順調なら新年度で基本設計、18年度で実施設計を行い、その後に着工。最短で21年度末ごろ開設となる見通し。
 本年度は「県救急医療センター・精神科医療センターの一体的整備に係る基本計画等策定業務」を病院システム(東京都豊島区目白2―16―19)に委託し進めている。委託期間は本年3月31日まで。
 基本計画では基本機能計画と施設整備計画をまとめる。基本機能計画では新病院の目指すべきコンセプト及び効率的・効果的な事業となる基本条件を策定。施設整備計画は、各部門の必要機能、敷地条件、設計条件を整理し、円滑に基本設計段階に移行できる計画を策定する。また、PPP/PFIの導入可能性調査も実施。新病院の建設場所は千葉市美浜区豊砂6―1地先。
 がんセンターは、本年6月30日までの工期で実施設計を進めている。県の6月補正予算で事業費を措置し、本年秋に着工、19年度までの3か年で建設し、19年度末の開院を目指す。
 事業は、新棟の建設と既存東病棟及び緩和ケア病棟の改修。新棟はRC造(免振構造)地下1階地上9階(塔屋1階)建て延べ約4万8210u。病床数は既存の緩和ケア病床を含む450床の計画。
 既存の東病棟は研究・会議室棟に改修。建物規模はRC造4階建て延べ約4170u。緩和ケア病棟はRC造平屋建て延べ約1620u。
 新棟、東病棟、緩和ケア病棟を合わせた総延べ面積は約5万4000u。
 設計は日建設計(東京都千代田区飯田橋2―18―3)が担当。建設場所は現敷地西側の約1・1ha。
 一方、佐原病院は、耐震性の不足する本館の耐震改修に向けた工法の検討や工事での病院への影響を調査。病院への影響の少ない工法を検討する。本館の規模は5階建て延べ7591u。耐震診断によるIs値は0・43。
 同病院は1955年10月の開設。敷地面積は2万4011u。建物は新館、本館、南館の3棟。新館が地下1階地上5階建て延べ5306u、南館が3階建て延べ2341u。病床数は241床(一般237床、結核4床)。診療科は15科と、ほかに女性専用外来、健康管理センター。k_times_comをフォローしましょう
times