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建設経済新聞社
2017/01/27

【京都】29年度以降実施の道路整備事業 川東2、鴨川東岸3等19路線

 京都市は26日、29年度から32年度の4年間で、継続事業を含め19路線の道路整備事業を実施することを明らかにした。
 市は、橋りょう対策など防災・減災対策に必要な財源を確保するため、24年度から27年度までの期間、「道路整備事業の見直し」を実施。完成が間近な路線等は事業進捗の重点化を図る一方、その他事業中路線は、事業進捗の平準化(後年度へ先送り)や一時休止、新規着手の見送りを行った。この間、橋りょうの耐震補強や老朽化修繕等の防災・減災対策や重点化を図った路線の道路整備を着実に進め、四条通の歩道拡幅事業や京都駅八条口の再整備事業等の大型事業も完成させた。重点化路線は19路線のうち、28年度末において15路線が完成。残る4路線については、羽束師橋関連道路(第一工区、右岸堤防)が右岸堤防は完成、第一工区は事業中で、阪急京都線連続立体交差事業、鴨川東岸線(第二工区)、北泉通は事業中。
 平準化路線は京都広河原美山線(鞍馬北第三工区)、国道162号高雄改良(第一・三工区)、伏見向日町線、中山石見線の4路線が事業中。
 今後の道路整備事業については、対象期間を29年度から32年度の4年間とした。用地取得を伴う現道拡幅や道路新設、バイパス整備を対象とし、現況道路を活用する交通安全対策事業やバリアフリー事業、無電柱化事業、災害防除事業等は別途、事業を推進する。
 路線選定では、京プラン実施計画第2ステージに掲げる「ひととものの交流促進とまちの持続的成長を支えるための道路整備の推進」を実現する観点に加え、5つの視点([視点1]日常における安心・安全の確保(▽安全な歩行空間の確保▽山間部における通行環境の改善)[視点2]防災・減災対策の推進(▽緊急輸送道路の通行機能の確保▽地震時の避難路や延焼遮断帯の確保▽山間部における通行機能の確保)[視点3]公共交通優先のまちづくり(▽駅へのアクセス道路やバス路線の整備)[視点4]他の関連事業やまちづくりとの連携(▽相乗効果を発現させるため事業実施時期の調整)[視点5]道路ネットワークの充実(▽ミッシングリンクの解消等による幹線道路ネットワークの充実、JR東海道本線を跨ぐ南北軸の強化))に係る課題を現に抱えており、用地取得を伴う現道拡幅や道路新設、バイパス整備によって課題の解決を図ることができる路線について、財政状況も踏まえた上で総合的に検討し、整備路線を選定した。
 29年度から32年度の4年間では19路線で事業を実施する。
 重点化路線で事業中だった羽束師橋関連道路、阪急京都線連続立体交差事業、鴨川東岸線(第二工区)、北泉通を継続《表の番号1〜4》。平準化路線の京都広河原美山線(鞍馬北第三工区)、国道162号高雄改良(第一・三工区)、伏見向日町線、中山石見線も継続する《表の番号5〜8》。
 これに加え、京都京北線(弁ヶ淵)、国道162号川東(第二工区)、国道162号高雄改良(第二工区)、鴨川東岸線(第三工区)、御陵六地蔵線(第三工区)[事業認可取得済]、大津宇治線[事業認可取得済]、桃山石田線[事業認可取得済]、山陰街道[事業認可取得済]、葛野西通(七条通)、桂馬場線(洛西口駅東側)、向日町上鳥羽線(国道171号以西))の事業を実施する《表の番号9〜19》。
 なお今回の実施路線に掲げていない路線も事業中路線の進捗状況や財政状況等を踏まえた上で、道路整備事業の実施に係る検討を進めるとともに、既存道路を活用した交通安全対策事業など道路整備事業に限ることなく地域の実情や課題に応じた対応策を検討する。