トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2017/01/31

【東京】都 中野工業、府中など4校で基本設計

 東京都教育庁は2017年度の都立高校整備として、中野工業高校と府中高校、日野高校、小中高一貫教育校の4校の改築・新築に伴う基本設計に着手する。いずれもプロポーザル方式で設計者を選定して作業を開始し、19年度末までに実施設計を取りまとめる。20年度から順次、既存校舎の解体や新校舎の建設を始める考えだ。
 中野工業高校(中野区野方3ノ5ノ5、敷地面積1万4205平方b)では、老朽化している校舎棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ6380平方b)や実習棟(同造3階建て延べ4811平方b)、機械実習棟(同造2階建て延べ910平方b)、体育館・武道場(同造2階建て延べ947平方b)を建て替える。
 隣接する中野区立第六中学校跡地(取得して更地化済み)も活用して、延べ床面積1万5000平方b規模の校舎・体育館を新築する。ただ、周辺道路が狭く大型の工事車両の進入が難しいことから、敷地に接している妙正寺川からの資機材の搬入も視野に、仮設校舎の設置の必要性も検証し、新校舎の大まかな配置や規模、施工手順などを固めていく。
 20年度末に既存校舎の解体を始め、22年度に実習棟・体育棟の改築に着手。24年度に既存実習棟・体育棟を解体し、同年度中に校舎棟・体育棟の改築にも着手する。26〜27年度に実習棟を解体し、グラウンドを改修して事業を完了させる予定。
 府中高校(府中市栄町3ノ3ノ1、敷地面積3万0769平方b)には、▽北校舎(鉄筋コンクリート造3階建て延べ3309平方b)▽体育館・武道場(鉄筋コンクリート造平屋2691平方b)―などがある。建物や設備の老朽化に加え、生徒数の増加に対応するため、既存校舎を建て替え、体育館・武道場を改修する。
 新校舎は部室棟を含め延べ床面積9441平方bの規模を想定。グラウンドに仮校舎を設置して20年度に既存校舎を解体し、跡地に20〜22年度で新校舎を建設。23年度にグラウンド整備を行った後、24年度に体育館・武道場を改修する手順を考えている。
 日野高校(日野市石田1ノ190ノ1、敷地面積3万5507平方b)は、教室棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ4212平方b)▽管理棟(同造3階建て延べ3209平方b)▽特別教室棟(同造2階建て延べ2511平方b)▽体育館棟(鉄骨造2階建て延べ1350平方b)▽武道場棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ1624平方b)―で構成している。躯体や設備の劣化が進んでいるため建て替える。
 グラウンド部分に延べ床面積1万3790平方bの規模で新校舎を建設し、機能を移転後に既存建物を解体する「反転改築」の手法を想定。20〜22年度に改築(新校舎建設)、22〜23年度に校舎棟解体、23〜24年度に体育館・武道場・プール改築、24〜25年度に体育館・武道場・プール解体を行い、25年度にグラウンドを改修して事業を完了させる計画。
 小中高一貫教育校の整備では、多摩地区の国際高校に位置付けている立川国際中等教育学校に付属小学校を新設する。
 建設地は同校の北側にある曙グラウンド(国立市北3ノ36ノ2)で、敷地面積は2万3767平方b。全日制で14学級(定員480人)を配置する前提の下、新校舎の規模を延べ床面積8605平方bと設定。構造や配置、規模、施工計画などを絞り込む。20〜22年度に新校舎を建設し、完成後にグラウンドを整備して同年度中に完成させる計画。

提供:建通新聞社