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日本工業経済新聞社(群馬)
2017/01/31

【群馬】県前橋土木が前橋箕郷線へ電線共同溝敷設

県前橋土木事務所は、国領町などを通る県道前橋箕郷線の1100m区間で、電線共同溝の敷設を計画している。整備にあたっては、歩道下にある上水道管など移設の必要があるため、共同溝は管移設がある程度完了した区間から実施したい考えで、早ければ2017年度から工事を行う。20年度までの完成を目指しており、総事業費には約8億円を試算している。
事業区間は、同線の起点となる国道17号との接続部から西へ進み、利根川を渡る大渡橋手前まで。幅員は24mで、マウントアップ式の歩道が両側へW3mで整備されている。
電線共同溝は、両側にある歩道の下に整備するため、総延長2200mに敷設することになる。管は、共用FA管(φ150o)とボディー管(φ100〜200o)の2本をメーンに敷設。管の内部には、電線のほか通信用ケーブルなどを引き込む。
区間中には、広瀬川を越える稲荷橋と風呂川を渡る風呂川橋の2橋がある。稲荷橋部分は、地上に引き上げ、電柱を利用して対応する。風呂川橋は、ボックスカルバートで整備されていることから、ボックスカルバートの下を通す。
また、共同溝の敷設に併せ、歩道のセミフラット化も計画。現況歩道はマウントアップ式であることに加え、民家や施設への出入り口が多く、歩道部の起伏が激しいため、車道部を全体的に嵩上げし、起伏を緩やかにする。設計は15年度に千代田コンサルタント(東京都千代田区)がまとめた。
また、共同溝の敷設に先立ち、既存歩道下にある水道・下水道・ガス管などを移設する必要があり、前橋市が管の移設工事を順次発注する。
同線は、大型車両の通交が多いことに加え、朝夕の通勤ラッシュ時も交通量が多い状況に加え、歩道部に電柱が多く設置されているため、災害時に危険なことから共同溝整備が計画された。さらに事業区間の北側には、群馬大学付属病院があり、災害時の病院への交通路確保も合わせて実施する。