トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(埼玉)
2017/02/01

【埼玉】埼玉県電業協会がセミナーと賀詞交歓会

 埼玉県電業協会(岡村一巳会長)は27日、さいたま市中央区のホテルブリランテ武蔵野で、独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター普及グループ研究員の内山友弘氏を講師に招き、過去の事例を交え、内部不正による情報漏えいの防止など、情報セキュリティに関する2016年度(平成28年度)経営者セミナーを行うとともに、17年賀詞交歓会を開催した。会員同士が互いに協調を強め、さらに会員増強を図ることで、発注者の要望に応え、協会の存在価値を高めるため、決意を新たに一年の飛躍を誓い合った。
 経営者セミナーでは冒頭、岡村会長が「石綿、酸欠、足場組み立てなどの技能講習案内が埼電協月間ニュースで届いたと思います。実は昨年に登録教習機関の認定を受けたことによるもので、これはすごく価値のあることです。こうした案内も最近の3団体連絡会議、3県連絡会議、あるいは婚活事業など、活動報告などと併せて書いてありますので、ぜひ年4回発行されていますから彩の耀とともに読んでいただきたい」とあいさつ。
 講師紹介後、内山氏が『標的型攻撃による情報流出と内部不正による情報漏えいの具体的な事例とその対策』をテーマに講演。情報セキュリティ10大脅威(組織編)の概要、標的型攻撃・情報窃取(スパイウェア)およびランサムウェア対策、内部不正防止のための考え方−について、情報システムを取り巻く脅威を順位付けして分析。危険から企業を守るための具体的な対策を解説した。
 内山氏は「内部不正は動機・プレッシャー、機会、正当化−の3要因がそろったときに発生する」と、ポリシー(基本方針)を明確にすることで、従業員の意識を高め、リテラシー(活用能力)を上げることが重要で、大前提としてトップ(経営者)の関与が必須だと結論付けた。
 セミナー終了後は、賀詞交歓会へと移行。改めてあいさつに立った岡村会長は、世界経済や国内情勢について触れた後、「我々協会は会員増強に力を入れています。力を合わせて志を同じくすることで、行政側にも分離・分割発注を訴えていき、技術の研さんに励み、この団体にいてよかったと思っていただけるよう努力していきたいと思っております」と、協調を柱に組織強化を図っていく方針を述べた。
 その後は、熊田弘信副会長の発声で乾杯。祝宴に入り、和やかに親睦を深め、一年の門出を祝った。