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日本工業経済新聞社(山梨)
2017/02/02

【山梨】年度内設計発注で小中13校にエアコン 甲斐市が臨時補正

 甲斐市は1日、2017年市議会第1回臨時会を開き、一般会計に9億円余を追加する補正予算案を議決した。小中学校13校へのエアコン設置の設計および工事に8億4390万円、緑化センター跡地活用に向けての調査費2000万円などを計上している。
 一般会計補正予算(第5号)は9億1780万2000円を追加するもので、小学校施設整備に5億4890万円(委託費3690万円、工事費5億1200万円)、中学校施設整備に2億9500万円(委託費2000万円、工事費2億7500万円)を予算化。同金額は繰越明許への追加措置もとられている。
 学校整備費は、いずれも普通教室などの空調設備整備に充てられ、双葉地区の3校を除く13小中学校(小学校9、中学校4)が対象となる。一部の特別教室も計画に組み入れられており、現状で315教室を想定。1教室に2台の機器設置も見込まれ、現段階では台数は確定していない。
 議決を受け、早々に設計発注の作業に取り掛かる考えで、工事は夏休みを中心に進めていく方針。複数の工区に分けての発注が見込まれ、年内の完成を目指している。
 旧県緑化センター跡地については、官民連携事業導入の可能性を探るとして調査委託費2000万円を予算化した。国の民間資金等活用事業調査費の助成を受けての対応で、年度内に業務を委託し、夏ごろには方向性を定めたい考えだ。同跡地はA2万1436・68u規模で北、中央および南の3区画に分かれている。市議会12月定例会では「緑を生かした交流拠点をテーマに」と保坂武市長は質問に答えている。
 ほか補正予算では、武道館維持管理事業費に2700万円が盛られており、吊り天井の改修に費用を充てる。本事業も繰越措置がとられ、年度が改まって設計を発注。年内の工事完成を見込んでいる。柔道場と剣道場各1面のスペースがあるアリーナ部分は延べ661u。現状の吊り天井を撤去し、屋根に直貼りするかたちで対応する計画だ。
 臨時補正の歳出詳細は以下のとおり。(金額の単位千円)
□一般会計
【総務費】
◆企画
 ◇報償=25、316
 ◇委託=20、000
 ・ふるさと応援金寄付金事業=25、316
 ・総合計画プロジェクト事業=20、103
【教育費】
◆小学校管理
 ◇委託=36、900
 ◇工事=512、000
 ・小学校施設整備=548、900
◆中学校管理
 ◇委託=20、000
 ◇工事=275、000
 ・中学校施設整備=295、000
◆体育施設
 ◇委託=2、558
 ◇工事=24、442
 ・武道館維持管理事業=27、000
【図面:官民連携の可能性を調査する県緑化センター跡地(太線内)】
【写真:吊り天井改修費用が盛られた竜王武道館】