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日本工業経済新聞社(群馬)
2017/02/03

【群馬】秋間団地の全面改修を継続

安中市は2017年度、秋間団地(東上秋間1533)51B−2棟の大規模改修工事と52C−1の設計を予定している。18年度は52C−1棟の改修工事と52C−2棟の設計、19年度は52C−2棟の改修工事を行い完了させる。改修工事は建築・機械・電気の3分離で、例年国からの補助金が内示される5〜6月ごろに発注するとみられる。入札方法は今後の検討となるが、16年度は指名競争だった。設計は随意契約で群馬県建築設計センター(前橋市)が行う見通し。なお13〜22年度までの計画期間とする市営住宅長寿命化計画には、市営住宅32施設1111戸を目標ストック数892戸へ削減が位置付けられている。17年度に予算が確保できれば、計画見直しをコンサルに委託。取り壊しや建て替えなどについて再検討する。
51B−2棟は1976年に建設されたRC造4階建て、1戸あたりの延べ床面積は約52u。3Kの間取りで、16戸が入っている。間取りを2LDKに変更し、リビングを確保。トイレは古い小さいタイプの洋式から新しくする。お風呂には、自動給湯のユニットタイプを設置。サッシは1枚ガラスからペアガラスに変更し、断熱効果を高め結露を防止する。外壁や屋上には断熱材を張り、屋上には防水シートを敷き、塗装で仕上げる。
52C−1棟と52C−2棟は1977年に建設された。いずれもRC造4階建てで、52C−1棟が1戸あたりの延べ床面積約55・5u、52C−2棟が約52uで、間取りは3Kとなっている。
17年度は、予算の確保が出来れば12年度に策定した市営住宅長寿命化計画を見直す予定。人口動態や財政状況、施策のバランスなどを勘案し、取り壊しや建て替えなどについて再検討する。
現在の計画では、山崎団地と東町住宅、内出住宅の3施設は耐用年数が経過しており、老朽化が激しいことから用途を廃止。東町住宅はすでに2棟のうち1棟を解体した。
秋間団地の次に古く、大規模改修工事を予定するのは並木団地(高別当100)。工事は財源確保の観点などから秋間団地が完了する20年度以降になると見られる。1978〜1983年に建設されたRC造8棟、CB造(メゾネット型)2棟の構成。全部で132戸あり、1戸あたりの延べ床面積は約52〜66u。間取りは3K〜3DKとなっている。
小規模で老朽化が著しい団地は、統合し規模を縮小する。中心市街地への移転建て替えを行い、まちなかへの移住推進を図る。20〜22年度にRC造で27戸を建設する計画。居住機能に加え障害者や子育て支援、高齢者施設などの福祉、図書館やコミュニティ、商業施設などの生活利便機能を備えた複合的な施設を想定。集約の対象となるのは1953〜1981年に建設された◇池尻団地◇内出団地◇植松団地◇下の堀団地◇川原町団地◇上町南団地◇走落団地◇小丸田団地◇芝原西団地◇田尻団地◇雲雀団地◇西北谷戸団地◇新田南団地◇諏訪前団地◇渡戸団地◇東光寺団地◇細野原団地◇平団地で、18施設234戸となっている。現在は募集停止しており、解体した棟はない。今後、個別かまとめて解体するかなどを財政状況などをみながら詰めていく。
修繕や個別な改善を行うのは◇藤山団地◇米山団地◇平第2団地◇川久保団地◇朝日団地の5施設で、1981〜1989年に建設。藤山団地と米山団地、朝日団地では給水設備設置や浴室の防水、手すり設置、外壁・屋上改修工事などを予定している。
1969〜1974年に建てられた遠丸団地は10〜11年度に改修工事などが行われているため、22年度までの計画期間内は修繕などで維持管理を行う。このほか芸の宮団地と原市団地、塚越団地は1991〜03年に建設されたため維持保全を進める。
現行の長寿命化計画は東日本総合計画(東京都墨田区)がコンサルした。