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建通新聞社(神奈川)
2017/02/06

【神奈川】県西部漁港 人工リーフの現況調査を委託

 神奈川県西部漁港事務所は、小田原市御幸の浜の海岸浸食を防ぐために建設した、海岸保全施設(人工リーフ群)について、現況調査を含む基礎資料作成などの業務をパスコ(東京都目黒区)に委託した。納期は3月15日。施設の長寿命化検討に向けた資料として活用する。
 同施設は1992年に工事着手。西側の人工リーフなどは、着工から四半世紀が経過していることから、波による破損や経年劣化など、全体的に現況を把握する。
 委託では、人工リーフや砂止め潜堤など海中の構造物全てを対象に、施設ごとにピンポイントで潜水調査を実施する。調査の対象深度は水深15b以内を見込む。
 調査については周辺漁場への影響を踏まえ、関係機関と協議して、実施時期を調整する。調査結果を基に基礎資料を作成し、2017年度以降、緊急度に応じて、長寿命化計画策定の必要性を含めた検討材料とする。
 人工リーフ群は西側(小田原漁港側)から東側(酒匂川側)に向けて、突堤や小リーフ、人工リーフ1、2、砂止め潜堤、人工リーフ3、4、5、防波突堤を順次整備してきた。
 主な施設の断面構造は、人工リーフ1が基礎捨石やロックマット、被覆石、被覆ブロックなど、陸上を含む小突堤が基礎捨石や被覆石、潜堤が基礎捨石と被覆ブロック、人工リーフ2、3、4がロックマットやグラベルマット、異型消波ブロック、砂止め潜堤防が基礎捨石など。
 提供:建通新聞社