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北海道建設新聞社
2017/02/10

【北海道】当別町が生涯活躍のまち構想素案−サ高住や交流拠点整備 

 当別町は、生涯活躍のまちづくり基本構想素案をまとめた。スウェーデンヒルズ地区や獅子内地区の未利用地にサービス付き高齢者住宅(サ高住)、JR石狩太美駅周辺に地域交流拠点施設や生活支援施設などを整備するという内容。2017年度は基本計画を策定するとともに、年度末をめどに事業者を決定。18年度から移住者の募集を始め、20年度の設計、21年度の建設を経て、22年度の運営開始を目指す。
 同構想の対象は60―75歳のアクティブシニアと、近隣市町村から移住する若年・子育て世代、定年前に離職した医療・福祉経験者、北海道医療大に通う大学生、合わせて200人程度。スウェーデンヒルズ地区から太美町市街地、337号沿いに建設する道の駅予定地付近にかけてを対象エリアとする。
 住居、センターハウス、地域交流拠点施設を必要な施設に挙げ、住居はサ高住が戸当たり40m²以上を150戸程度、一般住宅が同60m²以上を25戸程度、学生ワンルーム共同住宅が同20m²以上を25戸程度と想定。センターハウスは、共用キッチンやレストラン・カフェ、診察室や運動スペースを備え、不足気味の地域包括ケアシステムを補強する。地域交流拠点施設にはライブラリー、共同型・個人所有型の農作物スペース、音楽・陶芸・フィットネスなど趣味のスペース、保育所や遊びスペースを設ける。
 機能配置イメージでは、スウェーデンヒルズや獅子内地区にある未利用地への住居機能整備を見込むほか、JR石狩太美駅周辺地区での集合住宅、地域交流拠点、生活支援施設、商業施設といった機能強化や、同駅から道の駅までのアクセス確保を図り、道の駅ではアクティブシニアに就労・活躍の場を提供することを目指している。
 事業展開としては駅周辺再開発からスタートし、スウェーデンヒルズ地区や獅子内地区の居住機能やサービス機能の整備という事例を示した。事業主体としては、事業者と町が共同出資するまちづくり会社型か、先進事業者のノウハウとサポートを受けた地元事業者が主体となるフランチャイズ型を視野に入れている。