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建通新聞社(神奈川)
2017/02/14

【神奈川】神奈川県 津久井やまゆり園再生 基本構想は夏に延期 設計費の予算計上送る

  神奈川県の黒岩祐治知事は、県立津久井やまゆり園再生基本構想案を夏ごろに策定するとした。このため、2017年度当初予算案への関係予算計上は、建物の除却費用のみとし、設計費などの予算計上は見送った。
 県は、殺傷事件のあった津久井やまゆり園を現地改築する方針として基本構想の原案を関係者に説明したが、「現在地に大規模施設を建てるのではなく、小さなものを分散整備してほしい」などの意見があったため、新たに基本構想を策定する部会の設置し、ここからの意見を参考とすることとした。
 黒岩知事は、13日の県議会における17年度予算案説明で「学識経験者などからの意見をいただきながら検討を深めたい。検討結果を受けて県としての基本構想案を作成。これを地域住民、障がい者団体などに説明した上で、夏ごろをめどに基本構想を策定したい」との考えを示した。
 当初、基本構想の策定時期を3月としていたが、夏ごろに延期。設計予算の計上の時期・内容は、「基本構想を踏まえて、あらためて検討する」考えだ。
 基本構想策定業務は奥野設計(横浜市中区)への委託で進めている。当初のスケジュールは、17年度から基本設計の作成に移行。18年度末までに実施設計を完了し、19〜20年度で新築工事を行うとしていた。事業費は約60〜80億円を概算。
 当初の津久井やまゆり園(相模原市緑区千木良476)の再生基本構想案では、既存の2棟の居住棟、管理棟と2カ所の渡り廊下(延べ床面積7705平方b)を除却して新たな施設を建て替えることを想定。延べ面積は、約8300平方b。主要構造は鉄筋コンクリート造。
 提供:建通新聞社