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日本工業経済新聞社(群馬)
2017/02/14

【群馬】県が富岡・甘楽と吾妻地区で新高校建設

県教育委員会管理課は、吾妻地区に新設する吾妻中央高校と富岡・甘楽地区に設置する富岡高校の開校に向けて、校舎の新築と既存校舎の改修および増築を実施する。吾妻中央高校は、新校舎建設を2月補正予算の成立次第、年度内に公告する計画。既存校舎の改修と増築は、ゼロ県債で予算を確保していることから、早期に公告したい考え。富岡高校では、特別教室棟の建設工事と既存校舎2棟の改修を予定しており、2017年度早期の公告を目指す。
2校共に、新校舎の建設は3分離(建築、電気、機械)もしくは4分離(建築、電気、給排水衛生、空気調和)で、既存校舎の改修、増改築はいくつかに分離しての発注を予定している。
吾妻地区では、中之条高校と吾妻高校を統合し、中之条高校校地に新しく吾妻中央高校を設置する。2月補正予算案に8億696万2000円を計上しており、新校舎の建設費に充てるほか、3億3614万8000円を確保したゼロ県債分で、既存校舎の増築および改修を実施する。
新校舎は、S造3階建て、延べ床面積約2200u。2校が統合することから、教室不足を解消する。設置場所は、体育館北側の駐車場として使用している用地。3階建てということもあり、富岡高校での工事より早い時期に着工する予定で、18年2月ごろの完成を計画している。基本および実施設計は亦野建築設計事務所(前橋市)が担当している。
既存校舎の改修は、本校舎(1301u)と北校舎(549u)の2棟で行う。内容については、トイレの改修や人数増加に伴う工事を予定している。
増築は本校舎のみが対象。生徒が増えることにより、玄関の受け入れ人数が不足するため増築するほか、エレベーター棟を設置する。
一方、富岡高校と富岡東高校を統合して設立する富岡高校は、17年度当初予算案に特別教室棟の新築へ8億2485万円、既存校舎の改修へ2億3812万9000をそれぞれ計上した。
生徒増加に対応して特別教室棟として使用する新校舎はS造2階建て、延べ床面積約2600u。6月ごろに着工、18年2月中の完成を目指す。
建設地は、富岡市七日市1425−1にある現在の富岡高校の西側。これまで旧理科棟や弓道場格技場があった場所で、解体工事が進められている。石井設計(前橋市)が基本設計および実施設計を担当している。
既存校舎の改修工事は、教室棟(1891u)と管理棟(360u)が対象。男女共学になることからトイレの改修を行うほか、生徒数が増えることにより必要となる改修も校舎の一部で実施する。
両校の再編統合は、高校の地区別再編整備計画によるもので、16年6月には桐生・みどり地区県立高等学校再編整備計画を策定している。同計画では、桐生高校と桐生女子高校、桐生南高校と桐生西高校を統合することが示されており、21年度の新高校設立を目指している。
桐生高校および桐生女子高校の統合校は桐生高校敷地(桐生市美原町1−39)で、桐生南高校と桐生西高校の統合校は桐生西高校敷地(桐生市相生町3−551−1)に設置する。桐生・桐生女子統合校は1学年7〜8学級、桐生南・桐生西統合校は5〜6学級を想定している。統合により、地区内の公立高校数は7校から5校となる。
校舎の活用方法などは関係者からなる新高校開設準備会で検討する。