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建通新聞社(神奈川)
2017/02/16

【神奈川】神奈川県企業庁 早戸川水系水力発電 蛙沢砂防堰堤地点の基本設計を入札

  神奈川県企業庁は早戸川水系の砂防堰堤を活用した水力発電設備の設置計画で、「蛙沢えん堤地点発電計画基本設計」の条件付き一般競争入札を行う。競争参加資格確認申請を2月20日まで受け付ける。入札書の提出は3月6・7日。8日に開札して委託先を決定。2018年3月15日までの履行期限で業務を委託する。
 蛙沢砂防堰堤地点の発電所は、早戸川の上流部に計画。既存の砂防堰堤を取水堰堤として利用する計画。最大出力700`h、年間可能発電電力量約400万9000`h/時と見込む。17年度に基本設計を完了。18年度に実施設計を作成し、19〜22年度で建設工事を行う計画。
 17年度予算案には、蛙沢えん堤地点発電計画基本設計業務委託事業として2000万円、蛙沢えん堤地点発電計画測量業務委託事業として234万円を計上している。
 水力発電は早戸川の3カ所で計画。1カ所目となる「早戸川取水堰堤地点」は河川下流部(相模原市緑区鳥屋)での計画。宮ケ瀬ダム建設に伴い、水没のため廃止となった東京電力の宮ケ瀬発電所(出力3580`h)で、残されている取水堰堤、導水路トンネルの一部、水槽を再利用する計画。最大出力72`h、年間可能発電電力量約48万4200`h/時と見込む。現在建設中で18年3月中旬に運転開始する予定。
 早戸川取水堰堤に続く2カ所目の建設が今回基本設計を委託する「蛙沢砂防堰堤地点」。
 3カ所目の建設を予定する「奥野砂防堰堤地点」は、早戸川の中流部に位置する。既存の砂防堰堤を取水堰堤として利用する計画。最大出力320`h、年間可能発電電力量約163万6000`h/時と見込む。
 調査設計を21年度までに完了。22年度以降早期に着工する計画。
 提供:建通新聞社