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建通新聞社(東京)
2017/02/28

【東京】都 町田の丘学園改築で実施設計着手

 東京都財務局は「都立町田の丘学園(28)改築工事実施設計」をINA新建築研究所(文京区)に委託した。基本設計を担当した同社と1億3080万円(税抜き)で随意契約を結んだ。既存建物の老朽化と入学希望者の増加に対応するため、グラウンドに延べ床面積約1万6000平方bの校舎を新築する。2017年11月末までに実施設計の成果を得て18年度に改築工事に着手。段階的に改築と解体を進め、23年度末までに事業を完了させる計画だ。
 町田の丘学園(町田市野津田町2003ノ1他、敷地面積1万9369平方b)は、知的障害と肢体不自由教育の特別支援学校で、小学部・中学部・高等部で構成。1972年に開校した。75年完成で99年に大規模改修した鉄筋コンクリート造2〜3階建ての校舎棟や同造平屋の体育館棟、プール棟、実習棟などがあるが、多くの建物が老朽化している。また、入学希望者の増加によって教室が不足している。
 今後さらに入学希望者が増えることが見込まれるため、07年完成の増築棟(鉄骨造2階建て)と浄化槽・汚水処理ポンプ室(鉄筋コンクリート造平屋)以外の施設を建て替える。
 新たに建設する校舎・体育館は鉄筋コンクリート造で延べ床面積1万6200平方bの規模を想定。仮設校舎を設置しない「反転改築」の手法を視野に入れており、グラウンドに新校舎を建設した後に既存校舎を解体する考え。ただ、グラウンドが狭いため、新校舎の建設と既存施設の解体を段階的に進める必要があることから、実施設計の中で最適な建物配置や施工手順などを固めていく。
 18年度に改築工事に着手し、続いて19〜20年度で既存建物の解体を実施。この進展を踏まえ、残る建物の改築と解体を順次実施し、22〜23年度にグラウンドを再整備して事業全体を完了させる。
 
提供:建通新聞社