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建通新聞社(東京)
2017/03/06

【東京】都 客船ターミナル年内着工へ

 東京都港湾局は、江東区青海地区への13号地客船ターミナル新築工事に年内に着手する考えだ。世界的に高まっている客船需要に対応するよう、整備中の岸壁に鉄骨造4階建て延べ2万0400平方b規模の建物を建設する。岸壁整備の進展を踏まえ今夏にも工事を発注し、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に間に合うよう、19年12月末までに完成させる方針。
 新たな客船ターミナルの規模は鉄骨造4階建て延べ2万0400平方b。チェックインカウンターや税関・出入国管理・検疫といった機能とともに、利用者の利便施設などを配置。2階に到着ロビー、3階にチェックインロビー、4階に送迎デッキを設ける。客船と連絡するためのボーディングブリッジや、案内表示のための電光掲示板設備なども整備する。
 建物内部を中心にできる限り木材を利用し、高い天井とトップライトからの自然採光によって開放的な空間とする。屋根には太陽光発電設備を設ける。
 建設地は江東区青海2丁目地先、品川区東八潮地先の13号地北側区域。既存岸壁の前面に新設している桟橋形式の岸壁(延長430b)の上部にターミナルを配置する。
 設計は安井建築設計事務所(千代田区)が担当している。
 新たな客船ターミナルは、東京2020大会を前に、世界的に急増している客船クルーズの需要に対応することを目的に建設する。船舶の大型化が進んでいる中で、東京港では東京レインボーブリッジに高さ制限があるため、ターミナル機能を備えた既存ふ頭に大型客船が接岸できないケースがあるためだ。将来的に客船需要がさらに拡大した場合、2隻同時に接岸しても対応できるよう増築することも視野に入れている。

提供:建通新聞社