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建通新聞社四国
2017/03/10

【香川】17年度下半期にも建物工事に 動物愛護C

香川県は「香川県・高松市動物愛護センター(仮称)」整備で、2017年度に実施設計と造成工事を完了させる一方、同年度下半期にも建物施設などを工事発注し18年度中の完成を目指す。
 このほどまとまった基本設計概要(イメージパース)によると、動物愛護センター(仮称)は、高松市東植田町寺峰1202ノ1の県公渕森林公園内に整備する。敷地面積は公園内の第2駐車場約2500平方bを含む約4700平方b。建物は、事務所棟と動物収容・診療棟2棟が連続する鉄筋コンクリート造平屋約900平方b。当初、構造は木造も視野に検討していたが、敷地造成に伴う法面擁壁との関係から鉄筋コンクリート構造に落ち着いた。
 建物全体は回遊性型にし動物譲渡を主軸に置いた明るいイメージをコンセプトに施設配置。事務所棟には民間ボランティアらの情報・相談コーナーや学習室が設置されるエントランスホールの他、事務室、多目的ホール(動物愛護教育などに活用)、書庫兼倉庫、災害用備蓄倉庫などを配置。
 動物収容・診療棟は譲渡動物室、検疫室、ふれあいルームや物品庫、シャンプー・トリミングルーム、更衣室・シャワー室などを設置する。同棟の診療・検査エリアには診療室(レントゲン室、手術室を含む)、検査・薬剤保管室、検査準備・器具洗浄室を配置する予定。
 一方、屋外施設のドッグランとふれあい広場は敷地全体の配置の関係から当初計画の1000平方bから770平方b程度に縮小。動物搬入など作業用通路や平面通路などを別途敷地内で確保する。
 ふれあい広場は屋根付きとし、屋外2施設の囲いや犬や猫の鳴き声などによる騒音、臭気に配慮した構造、設備性能を確保する。
 県の17年度当初予算案には同センター(仮称)施設整備工事費などの所要額1億5214万円を盛り込んだ他、18年度の債務負担行為3億5325万円を提案している。現在、現地で敷地造成工事を進めており擁壁工事中。基本設計に続き17年度夏ごろまで実施設計を進め、同年度から2カ年で建物工事、屋外施設などの整備を進める。
 同センターの基本・実施設計は環境デザイン研究所(東京都港区)が担当。

提供:建通新聞社