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福島建設工業新聞社
2017/03/13

【福島】歴史公園を整備/国見町29年度に基本設計

 国見町は29年度、国指定史跡・阿津賀志山防塁と中尊寺蓮池を中心とした歴史公園整備に着手する。当初予算案に基本設計費972万円を計上。早期の着工へ向けて現在準備を進めている。
 整備対象は、厚樫山の南から阿武隈川へと南北に延びる防塁の一部に当たる、下二重堀地区(西大枝地内)と、その西側に隣接する中尊寺蓮池周辺。池本体や、池と堀の鑑賞見学用の通路を拡張する。隣接地にトイレ、駐車場、東屋、観光案内用のサインを設置、樹木などの植栽を行い、歴史公園として整備する。史跡保存と活用に向け整備を行い、地域の活性化や交流人口の拡大を目指す。
 町は住民らの意見を集めて29年度中に基本計画を策定。計画を踏まえ、早期の基本設計入りを目指す。整備対象地の面積は、計画策定や基本設計を進める中で詰める。
 町は27年に国の認定を受けた歴史的風致維持向上計画の中で、町内の重点区域1115fを「町歴史的風致維持向上区域」に認定。同史跡ではこのほか、北部の国道4号北側地区周辺にも歴史公園の整備を計画している。