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建通新聞社四国
2017/03/14

【香川】県教委18・1億円で高等学校施設・設備整備

 香川県教育委員会は、2017年度当初予算案に高等学校施設・設備整備事業に18億1857万円余を盛り込み、継続工事を含む老朽校舎等の改築や建物等大規模改修事業で香川中央高校や坂出商業高校など4校の防水や外壁改修に着手する。また、高等学校非構造部材改修事業で17年度に高松高校講堂と丸亀高校武道館2校のつり天井の耐震対策に着手する計画だ。
 老朽校舎等改築事業として17年度当初予算案に13億7438万円を盛り込んだ。
 三本松高校の老朽校舎改築(東かがわ市三本松)は1・2号館の新校舎棟が完成。既存3号館(鉄筋コンクリート造3階建て延べ2331平方b)の解体後の跡地に新体育館を建設する。解体設計はアキ建築設計事務所(高松市)が担当した。
 三本松高校校舎等改築の基本設計は三野設計(丸亀市)が担当し、同設計の中に新体育館も含まれていた。県教委では建築後50年が経過する、老朽化の著しい既存体育館を改築するため、17年度に新体育館の実施設計を委託。併せて既存3号館の解体工事に着手し18年度から新体育館の建設に着手する。
 既存体育館の規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ1825平方b。大規模体育館として改築するため、鉄筋コンクリート造平屋2100平方b規模(キャットウォークを含む)が想定されている。
 高松南高校(高松市一宮町)は校舎棟第2期改築工事に17年度夏ごろから着手する。同校改築は第1期として第1校舎跡地に鉄筋コンクリート造3階建て延べ5131平方bの校舎棟(西館)を建設し16年度から供用済み。本館の西側半分を解体後新校舎を建設した。今回は東側半分の解体跡地に新校舎棟を2期分として建設する。
 規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ3281平方b(建築面積1317平方b)。第2期改築実施設計はタカネ設計(高松市)が担当。県教育委では17年度夏ごろから工事着手し18年度まで14カ月かけて工事を進める予定。
 坂出高校(坂出市文京町)は既存の第1、第2体育館のうち、老朽化の著しい第1体育館を改築するため、17年度に実施設計を委託する。併せて既存体育館の解体工事を17年度に進め、18年度夏ごろから新体育館の改築工事に着手する。同体育館の基本設計は校舎等改築と合わせて磯野建築事務所(高松市)が担当。規模は鉄筋コンクリート造平屋1200平方b程度を想定。
 丸亀高校(丸亀市六番丁)は16年度から継続で体育館改築工事等を進める。規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ1208平方bで17年度に完成の予定。
 多度津高校(多度津町栄町1ノ1ノ82)は統合後に15年度までに水産科棟が完成。現在、校舎棟(本館・鉄筋コンクリート造4階建て延べ4500平方b、管理棟・鉄筋コンクリート造平屋480平方b)と体育館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ940平方b)があるが、建築後50年が経過するなど老朽化している。
 県教委では校舎棟(本館、管理棟を合わせた施設)と体育館改築の基本設計を17年度に委託。敷地全体は7万2000平方bあるが、現況では本館、管理棟、体育館の三つの棟が近接して建ち、同敷地が狭いため、新校舎棟と体育館の配置計画や施設規模などを基本設計の中で検討する。同時に改築に伴う仮設校舎の設置や、運動場、プールの使用に配慮した工事車両の計画なども基本設計に盛り込む考えだ。18年度に改築対象の実施設計を委託し、19年度から順次建設工事に着手する考えだ。
 旧堀江キャンパスにあり閉校した本館、体育館、プール、管理棟、特別棟などの跡地利用は検討中。
 一方、観音寺第一高校(観音寺市茂木町)は体育館改築工事を17年度も継続する。新体育館の規模は、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造2階建て延べ1912平方b。観音寺総合高校(観音寺市天神町)は、旧三豊工業高校の実習設備などを17年度に撤去する予定。
 この他、建物等大規模改修に1億5744万円を計上。17年度に香川中央高校(高松市香川町)の中教室棟・特別教室棟屋上防水改修工事や管理教室棟トイレ改修工事に着手。坂出商業高校(坂出市青葉町)では西校舎屋上防水改修工事に取り組む。善通寺第一高校(善通寺市文京町)で南体育館外壁改修工事、観音寺第一高校で武道場屋上防水改修に着手する。
 高等学校非構造部材改修に3120万円を盛り込み、高松高校講堂天井改修(高松市番町)で音響効果のある天井を膜天井工法により撤去と復元を行う。17年度に設計と天井改修を実施。丸亀高校は天井を撤去するため、17年度に改修設計のみ進める。
 また、16年度からの繰り越し分として高松桜井高校(高松市多肥上町)、丸亀城西高校(丸亀市津森町)も17年度につり天井対策工事に着手する。内容は天井撤去。
 高等学校施設整備では2680万円で石田高校(さぬき市寒川町)の鶏舎改築工事に伴う文化財調査を整理。高松東高校(高松市前田東町)の研修会館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ569平方b)の屋上防水改修に取り組む。
 県立高校再編整備で17年度に観音寺総合高校の部室棟建築工事や防球ネット工事を進め、環境整備では17年度当初予算案に4089万円を盛り、坂出商業高校他8校の冷房設備を整備し、高松工芸高校他2校で校内設備を改修する。

提供:建通新聞社