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建通新聞社四国
2017/03/14

【徳島】道路鉄道連絡会議設置 県道路メンテナンス会議

 徳島県道路メンテナンス会議(会長・島本和仁徳島河川国道事務所長)は、県内における跨線橋の計画的な点検と修繕を図るため、道路管理者と鉄道事業者(当面はJR四国のみ)で構成する「県道路鉄道連絡会議」を下部組織として設置した。3月9日に徳島市内で初会合が開かれ、県内の跨線橋の点検状況を確認するとともに、連絡会議設立の趣旨や今後のスケジュールなどについて情報を共有した(写真)。
 同会議は跨線橋の保全対策について、定期点検と耐震補強を含む修繕工事を計画的、かつ効率的に進めるための、関係者間の意見調整や情報共有を目的に設置。鉄道を跨ぐ全ての道路橋(跨線橋)を主体に点検計画、修繕計画などの調整と、メンテナンスに関する情報を共有する。初回の会合には関係者20人ほどが出席した。
 第三者被害の予防などから最優先で点検を推進する橋梁のうち、全国の跨線橋の点検実施率は2014・15年度で約29%。点検した跨線橋のうち約22%は、構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき状態とされる「判定区分V」(V判定)に該当し、早急な修繕が必要とされる。修繕工事の増加に対応し鉄道との協議が必要であるだけでなく、点検に加え修繕工事を計画的に進める仕組みが必要とされていた。
 一方、徳島県内の跨線橋は69橋。14・15年度で31橋を点検済み。このうちV判定は9橋で、全国平均より高い割合を示している。このうち1橋についてはすでに修繕を実施済みであることが報告されたが、同会議は今後、3月末までに鉄道事業者との確認書(従来の点検に修繕を追加)の締結に向けた調整を行い、4月から個別の施行協定書を締結した上で、V判定の橋梁修繕と残り箇所の点検を加速させる。遅くても18年度末までに道路管理者による跨線橋の点検を一巡させる考えだ。
 14・15年度点検結果でV判定を受けた県内の跨線橋9橋の内訳は次の通り(@橋長A幅員B架設年次C修繕実施状況D管理者)。
 ▽小松島跨線橋上り(小松島市、国道55号)@20bA10bB1972年C未D国交省
 ▽池田大橋(三好市、国道32号)@294bA11・5bB75年C未D国交省
 ▽下川跨線橋(三好市、国道32号)@210・3bA10・5bB97年C未D国交省
 ▽吉成跨線橋(徳島市、県道徳島環状線)@15・5bA16bB96年C未D県
 ▽山座坂橋(美波町、県道日和佐小野線)@5bA6bB37年C済D県
 ▽板東跨線橋(鳴門市、市道板東藍住線)@197bA10・5bB84年C未D鳴門市
 ▽宮原高架橋(美馬市、市道穴吹102号線)@19bA8bB90年C未D美馬市
 ▽喜来橋(牟岐町、町道喜来1号線)@17bA6・5bB76年C未D牟岐町
 ▽春日跨線橋(吉野川市、市道前田2号線)@37bA1bB80年C未D吉野川市

提供:建通新聞社