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建設新聞社(長崎)
2017/03/16

【佐賀】九州唯一 修繕代行の呼子大橋で修繕対策の基本方向

斜張橋部−1カ所の斜材ケーブルを試験実施し対策箇所を拡大
  17年度に佐賀国道事務所が工事呼子大橋の主橋部の側面図
 九州で唯一、国による修繕代行事業が進められている呼子大橋(管理・佐賀県唐津市)斜張橋(主橋部)の基本的な修繕対策の方向性がまとまった。まず1カ所の斜材ケーブルで「束ね」と制振ダンパーの設置などを組み合わせて実施。ここでの検証結果を踏まえて対象ケーブルを拡大する方針で、2017年度に九州地方整備局佐賀国道事務所が工事に着手する。
 主橋部の修繕は、斜材ケーブルの振動対策と、主桁のひび割れ対策を中心に検討。このうち振動対策は、2本の主塔(P6、P7)間の西側・東側にそれぞれ17箇所張られた中央径間を優先的に行う。まず、過去2回の測定で振動を確認したS―18<Pーブルを対象に「クランプによる束ね」→「束ね+制振ワイヤ」→「束ね+粘性せん断ダンパー」→「束ね+制振ワイヤ+粘性せん断ダンパー」―の各対策を試験的に1週間〜10日程度実施。ここで最も効果的な対策を、中央径間内の東西それぞれに張られたケーブルの対策候補各9箇所で進める予定だ。
 一方、主桁のひび割れのうち、箱桁内面は「施工時に発生したものが何らかの影響で幅・本数が増えている」と判断。活荷重や日射、ケーブルの振動といった影響≠把握するモニタリングを行い、当面は補修しない方針だ。外面のひびは少ないものの、今後、詳細な調査をした上で補修・観察箇所を選定していく。
 このほか、呼子大橋と同タイプのケーブルで破断事例があったことを受け、斜材ケーブルの防蝕対策にも着目。さや管とケーブルの隙間に水が入るといった「劣化因子の侵入を防ぐ」手法を検討し、ケーブルの振動対策に併せて実施する考えだ。
 呼子大橋は橋長727b。このうち494bが、2本の主塔から斜めに張った2本セットのケーブル136カ所でPC製主桁を支える斜張橋の主橋部。残る233bが取付橋部。架設から30年近くが経過し、主桁に多数のひび割れが発生。健全性の低下が懸念されているほか、主橋部では、斜材ケーブルの振動で、制振ワイヤの破断が頻繁に発生している。

    主橋部修繕 事業費2・2億
 唐津市では、これらの対策に当たり、九州で初めて国に代行修繕を依頼。15年度に直轄診断を実施し、16年度から修繕代行に着手している。佐賀国道では、16年度末に取付橋部の修繕工事を発注、17年度早期に工事に取り掛かる計画だ。
 主橋部については、効果的かつ効率的な修繕対策を策定するため、有識者・専門技術者で構成する「呼子大橋修繕対策検討会」(会長・日野伸一九州大学大学院教授)を設置。7日の第3回会合で基本的な方向性をまとめた。
これを受け、主橋部も17年度に対策工事を行う。事業費は2億2000万円を見込んでいる。具体的な発注時期や施工期間は今後の調整の中で決める。
ksrogo