トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2017/03/21

【東京】都 中沢・諏訪・北烏丸の3団地実施設計開始

 東京都財務局は「都営高層住宅多摩ニュータウン中沢一丁目団地建物設計」をシィー・ディ・シィー(千代田区)、「都営高層住宅多摩ニュータウン諏訪五丁目団地建物設計」を杉原設計事務所(新宿区)、「都営高層住宅世田谷区北烏丸二丁目団地(1期)建物設計」を九段建築研究所(千代田区)にそれぞれ委託した。都市整備局西部住宅建設事務所が所管する老朽化した既存アパートの建て替えや、建て替えに先立って建設する新たな住宅の実施設計で、いずれも年内に作業を終え、2017年度中に工事を発注する考えだ。
 多摩ニュータウン中沢一丁目団地は、完成から40年以上が経過して建物・設備の老朽化が著しい多摩ニュータウン東寺方・和田・愛宕の3団地の建て替えの一環として整備する。
 既存団地と別地にある都有地(多摩市中沢1ノ12ノ2、敷地面積5046平方bの更地)に鉄筋コンクリート造で約110戸の住棟を建設し、既存3団地の建て替え時の移転先として利用する。集会所や駐車場、駐輪場、ごみ容器置き場なども設ける。
 諏訪五丁目団地は、諏訪団地(諏訪4ノ1045他、敷地約16・5f)の建て替えの一環として新設する。既存の団地は5階建てと11階建て(構造は鉄筋コンクリートと鉄骨鉄筋コンクリート)で41棟・1548戸の構成。店舗や公益施設も設置しており、1969年と76年に建設した。躯体や設備が老朽化し、間取りも現在のニーズに対応していないため、団地の建て替えとともにまち全体をリニューアルを開始する。
 第一段階として、諏訪団地に囲まれる格好となっている旧中諏訪小学校跡地(多摩市諏訪5ノ12ノ2、敷地面積約1万0500平方b)を活用し、鉄筋コンクリート造で約200戸の住宅を新築する。集会所や自転車置き場、ごみ容器置き場、駐車場なども配置する。
 北烏山二丁目団地は、烏山アパート(世田谷区北烏山2ノ9)を建て替えて整備する。同アパートは1964〜66年に建設した4棟構成で、管理戸数は280戸。敷地内に児童公園なども配置している。完成から50年近く経過して建物や設備の老朽化が著しいため、段階的に建て替える。
 1期では、敷地南東に立つ2棟を解体し、鉄筋コンクリート造で約190戸の住棟を新築する計画。自転車置き場やごみ容器置き場なども設置する。

提供:建通新聞社