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建通新聞社四国
2017/03/21

【香川】県水産審議会漁港・漁場整備部会 17計画了承

 香川県水産審議会漁港・漁場整備部会(濱本俊策部会長)が3月14日に高松市内で開かれ、2017年度の漁港整備事業と漁場整備事業計画案について審議。原案通り承認された。また、次期「圏域総合水産基盤整備事業計画」(17年度〜21年度)の方向性と骨子案を了承した。同計画は水産庁に提出を経て閣議決定となる運び。
 漁港漁場整備基本方針に即し国の新たな漁港漁場整備長期計画(17〜21年度)を踏まえた、県の次期5カ年計画「圏域総合水産基盤整備事業計画(骨子案)」によると、高松漁港を流通拠点漁港(流通・輸出拠点)として、引田漁港(東讃地域)と伊吹漁港(西讃地域)を生産拠点漁港して位置付けた。新たな圏域計画として東かがわ圏域と高松圏域の一部を合わせた「東讃圏域」と、小豆圏域、中讃圏域と高松圏域を合わせた「香川中央圏域」、「西讃圏域」の三つの圏域を設定。東讃圏域は「養殖・採貝藻型」、香川中央圏域は「流通拠点型」、西讃圏域は「生産力向上型」にタイプ分けし、いずれも藻場干潟対策や防災(機能強化)、ストックマネジメント対策を推進する。
 承認された17年度の漁港整備事業計画によると、水産物供給基盤機能保全事業(計画)で県が新規に東讃地区の調査計画に着手し、さぬき市が継続で白方漁港と泊漁港の調査計画を進める。老朽化している漁港施設の機能保全を図るため、必要な調査などを行うもので、事業費は1470万円を見込む。
 水産物供給基盤機能保全事業の工事では、三豊市が新規に上新田漁港の護岸工事(延長30b)、高松市が継続で高松漁港の防食工事(250b)を進める。坂出市は新規に西浦漁港で物揚場の測量試験に着手し、宇多津町は新規に北浦漁港の物揚場(延長139b)工事を進める。事業費は1億9300万円。
 高潮、波浪に対し漁港施設の強化を図る漁港施設機能強化事業では、三豊市が上新田漁港の防波堤(延長60b)工事に7000万円を投じ着手する。沿岸漁業の振興などに資する漁港整備を行う「特定漁港漁場整備」では1億1000万円の事業費を投入し、観音寺市が伊吹漁港の防波堤などの測量試験を継続する。
 この他の漁港、漁場整備計画は次の通り。@事業主体A事業箇所B概要の順
【漁港整備】
 ▽港整備交付金―@三豊市A本村漁港B浮桟橋など、事業費3000万円▽高潮対策事業(事業費2億5000万円)―@さぬき市A脇元漁港B胸壁100b▽同―@多度津町A白方漁港B護岸50b、新規▽同―@小豆島町A福田漁港B胸壁、陸こう269b▽同―@直島町A積浦漁港B胸壁、陸こう129b▽海岸堤防等老朽化対策事業(600万円)―@三豊市A上新田漁港B調査、新規▽同―@三豊市A室浜漁港B調査・計画、新規▽同―@三豊市A生里漁港B調査、新規▽同―@三豊市A肥地木漁港B調査、新規▽漁港単独県費補助事業(8700万円)―@高松市他5市町A鎌野漁港他11地区B胸壁、物揚場など
【漁場整備】
 ▽増殖場造成工事―@県A三豊地区(三豊市詫間、詫間工区)B造成0・5f、シーマーク礁、シェルナース礁1・3型、投石礁。4500万円▽同―@県A塩飽地区(多度津町作柳工区)B造成0・8f、シーマーク礁、シェルナース礁1・3型、投石礁6800万円▽増殖場モニタリング調査―@県A粟島工区(三豊市粟島)B完了工区整備後の効果調査。550万円▽同―@県A高見工区(多度津町高見)B完了工区整備後の効果調査。550万円▽水産環境整備モニタリング調査(播磨灘小豆地区)―@県A大部工区(土庄町大部)B完了工区整備後の効果調査。500万円

提供:建通新聞社