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北陸工業新聞社
2017/03/23

【石川】新交通の具現化へ意欲/山野市長「今がそのタイミング」/金沢市議会連合審査会/国、県との連携強調

 金沢市議会常任委員会連合審査会は22日開かれ、7会派12氏が総括質疑を行った。山野之義市長は新しい交通システムの導入に向けた取り組みについて、「今がそのタイミングだと思っている」と述べ、具現化に強い意欲を示した。
 野本正人氏(自民)への答弁。山野市長は新交通システムの導入について、「一番大きな課題はコストと走行空間の確保」との認識を示し、課題解決に向けては「議論をして一定の仮説を立て、仮説に基づいた交通実験を行い、様々な情報を分析、検証し、もう一度持ち帰って議論する。それを地道に繰り返すことが必要」と説明した。
 その上で、「議員時代に当時の山出市長や先先輩の職員らと意見交換し、県庁移転や山側環状道路の開通からしばらく様子を見て、車の流れを検証しながら、また議論をしなければならないという指導を頂いた。今がそのタイミングだと思っている」と語った。
 さらに、「これから人口が増えることは望めない時代で、この時代に方向性をはっきりさせなければいけない。そのタイミングではないか。地道な活動を重ねながら、理解を頂けるよう取り組んでいく」と述べ、導入に積極的な姿勢を見せた。
 平嶋正実都市政策局長は国や県との連携について、「これまでの交通実験やパークアンドライドも国と協議を行い、県市協調で行っており、公共交通優先のまちづくりの考え方は同じ認識であると考えている」と説明し、今後は連携を一層強化する考えを強調した。
 このほか、山野市長は金沢歌劇座のコンベンション施設としての利活用について、「新年度から周辺も含めた当該敷地で求められる施設規模や機能、事業スキームなどを調査することが必要」と答弁。世界的建築家の故谷口吉郎氏が監修した建物であることなどを踏まえ、慎重な議論が求められるとし、新たな議論の場の設置を検討する考えを明らかにした。

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