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日本工業経済新聞社(山梨)
2017/03/23

【山梨】中央公民館は新施設に 昭和町の公共施設等総合管理計画案

 昭和町は、公共施等総合管理計画案をまとめ公表するとともに町民からの意見募集を行っている。建築物は現状維持、インフラは長寿命化計画策定により対応する目標を掲げるなか、中央公民館に替わる複合施設、学校教室改修などを基本的考えとしている。
 同町における公共施設の現況は、建築物が文化系施設3、教育系施設4など45施設(総延べ5万8782u)を数え、インフラは道路494路線(L11万4850m)、橋梁83橋(L663m)、公園54カ所(A22万4671u)となっている。
 中長期的な経費見通しは、今後40年間の施設更新費用として年平均9・9億円を試算。これは、過去5年間の投資的経費の年平均11・8億円を下回るものの、橋梁更新を含めた2037年度以降は、大幅に上回る年度が複数あるとしている。
 今後10年間は人口増加傾向である点を踏まえ、早期に全体統合の方針立案が必要として、計画期間を26年度までの10年間を設定。建築物は施設の現状維持、インフラは長寿命化計画策定による費用縮減を目標としている。
 建築物を類型ごとにまとめた基本方針では、耐震不足の中央公民館は取り壊して多機能・複合施設整備や、総合会館の天井落下防止補強の検討が示されている。
 一方、インフラの基本方針としては、道路は広域的ネットワーク形成を図るとともに拡幅など安全対策を促進。対処療法から予防保全への転換を図る橋梁は、修繕予算の平準化も進める考え。市街化調整区域における下水道は24年度の完成を目指し、公園は長寿命化計画の対象箇所拡大を行うとしている。
【表:主な公共建築物類型ごとの基本的な考え方】