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建通新聞社(東京)
2017/03/24

【東京】都 新国際高校は白金の職員住宅跡地に

 東京都教育庁は「新国際高校」の設置場所を港区白金の旧東京都職員白金住宅跡地に決めた。国際教養学科のみの単一学科で各学年6学級(計18学級、生徒数720人)の規模を想定。海外帰国生徒や在京外国人生徒を受け入れる特別枠も設ける。2017年度に基礎調査を行って基本計画をまとめ、新築する建物の大まかな規模や開校予定年度などを固めていく。
 新国際高校は、世界で活躍できる人材を育成するため、帰国児童・生徒や外国人児童・生徒が数多く存在し、特区制度の活用による外国企業の進出が見込まれる都心部に新設する。校舎や体育館などを新築し、グラウンドを確保するため、一定規模の広さを持つ都有地を活用することを前提に検討を進めてきた結果、財務局の所管用地である都職員白金住宅跡地(港区白金2ノ4ノ1、敷地面積1万9720平方b)を建設地に決めた。
 新校の教育理念や教育課程、基本的枠組みなどを検討してきた都の有識者会議がまとめた報告書によると、学科は国際教養のみの単一で、その中に理数教養系と語学教養系を設置する。学校の規模は各学年6学級(理数教養系と語学教養系が3学級ずつ)の計18学級で、生徒数は720人を想定。一般枠の生徒とは別に、海外帰国生徒や在京外国人生徒を受け入れる特別枠を設ける。国際機関や外資系企業、海外進出企業などと連携し、世界で活躍している人材の公園や就業体験の機会を意図的・計画的に設定。オンライン講座やテレビ会議システムなどICT機器を充実させ、海外と容易に交流できる環境を整える。
 都はこの報告書を基に、17年度に建設地の基礎調査を開始。敷地の条件などを確認した上で、校舎や体育館、グラウンドなどの配置や規模など大まかな方向を基本計画としてまとめていく。これを基に開校予定年度を検討し、設計や工事といった今後の事業スケジュールを固める。

提供:建通新聞社