トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2017/03/24

【石川】石川中央都市圏/業務共同化、段階的に推進/上下水道広域連携ビジョン/施設の共同利用も

 金沢市など4市2町で構成する石川中央都市圏は、圏域における上下水道サービスの向上に向けた「上下水道事業広域連携ビジョン」を取りまとめた。業務の共同化を短・中・長期に分けて段階的に推進するほか、施設の共同利用についても検討することなどを基本方針に、広域連携の発展を目指すとしている。
 上下水道事業の広域連携は、将来の人口減少や地震等の災害に対し、事業の持続性を確保する有効策として国が推進。計画期間は17年度から36年度までの20年間。
 基本方針の具現化に向けた施策は、5年以内とする短期では▽応急復旧資機材(共同備蓄)▽管路維持管理業務▽滞納整理業務▽計量器発注▽施工業者認定業務(給水装置)―の共同化を目標とする。人材育成体制の構築に向けて、若手職員を対象とした上下水道ゼミナールの設置も盛り込む。
 10年以内の中期では、業務共同化の範囲を▽料金収納窓口▽検針業務▽計量器管理▽施工業者認定業務(排水設備)▽排水設備審査業務―に拡大するほか、財務会計および地図情報、料金システムの共同化も目指す。
 20年以内の長期では、業務共同化の更なる範囲拡大として▽給水装置審査業務▽修繕業務▽開閉栓対応窓口▽下水処理場維持管理業務包括委託―を挙げるほか、上下水道施設の共同利用も推進したい考え。

hokuriku