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日刊建設タイムズ社
2017/03/28

【千葉】ストマネ両総松尾支線地区を推進/県山武農業事務所/サイフォン工980mなど/事業費2・4億円で施設延

 県山武農業事務所は、基幹水利施設ストックマネジメント事業の両総松尾支線地区(山武市、横芝光町)を進める。総事業費2億4290万円を投入し、2016〜21年度の6か年で、サイフォン工(更生管工法)による補強整備を中心に空気弁・土砂吐ゲート・揚水機(水中ポンプ)等の付帯施設を更新整備し、施設の延命化を図る。受益面積は山武市、横芝光町の290・0ha(水田261・4ha、畑28・6ha)。
 同地区は、施設の老朽化により農業用水の安定給水に支障をきたしているほか、農地や宅地への漏水被害が生じ、維持管理や補修などに多大な労力が発生している。このため11年度以降、施設の機能診断・機能保全計画の策定を継続して実施。ライフサイクルコスト等を考慮した機能保全計画に基づき、同事業により用水機能の保全を図ることにした。
 更新及び整備補修の内容は▽サイフォン工=更生管による補強(ヒューム管φ600o・L980・8m)▽空気弁工=空気弁2種、7・5K、FCD製一括更新、2か所▽ゲート工(6号分水工)=土砂吐ゲート工、鋳鉄製皿型ゲートφ600o一括更新、1か所▽揚水機(7号分水工)=揚水機、水中ポンプφ100o等一括更新、1か所。
 事業費は純工事費2億370万円、測量試験費2480万円、工事雑費530万円、地方事務費592万5000円。このうち工事費の内訳は、サイフォン工2億60万円、空気弁工30万円、ゲート工210万円、揚水機工70万円。
 同地区は1943〜65年に実施された国営両総用水の受益地で、用水路は59〜65年の県営両総松尾支線用排水改良事業により造成された。国営両総用水による築造後約50年を経過し、施設が老朽化したことから、93年から国営両総農業水利事業により老朽化施設の更新整備を進めた。これを受け、施設が老朽化により漏水被害の発生や維持管理費の増加などがあることから、同事業により施設を整備し、揚水機能の保全を図ることにした。
 年度別の事業費と事業内容は次の通り。
 ▽16年度(1572万7000円)=測量試験1500万円
 ▽17年度(3170万5000円)=工事費1980万円。サイフォン工L80・6m・1670万円、空気弁工2か所・30万円、ゲート工1か所・210万円、揚水機工2か所・70万円
 ▽18年度(5529万5000円)=@サイフォン工L254・2m・5210万円
 ▽19年度(5718万2000円)=サイフォン工L263・7m・5390万円
 ▽20年度(3946万4000円)=サイフォン工L181・2m・3700万円
 ▽21年度(4355万2000円)=サイフォン工L201・1m・4090万円。k_times_comをフォローしましょう
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