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建設新聞社
2017/03/29

【東北・青森】弘前市吉野町緑地周辺整備等のPFI スターツグループが優先交渉権者

 青森県弘前市は、RO方式で実施する弘前市吉野町緑地周辺整備等PFI事業の優先交渉権者をスターツグループに決定した。
 優先交渉権者の代表企業はスターツコーポレーション、構成企業は大林組、スターツCAM、南建設、西村組、NTTファシリティーズ、エヌ・アンド・エー、スターツファシリティーサービスで、協力企業はNTTファシリティーズ東北。次点交渉権者はチーム弘前(代表企業=フジタ)だった。
 スターツグループの提案は、「アート県 青森!そして世界の弘前へ=\赤煉瓦倉庫の魅力を未来へ繋ぐクリエイティブハブ」をコンセプトに、▽先進的な国内外のアートの紹介の場▽現代の科学技術やデザインの発展を若い人々とシェアすることができるクリエイティブハブ▽地域の住民がアートやデザインのことを学び、また集うコミュニティーのための場▽所蔵品、レジデンス事業、企画展の三つの機能をつなぐ基盤―を基本理念とミッションとし、企画展とアーティスト・レジデンスを有機的に連動させ、よりダイナミックな事業を目指し運営するとしている。
 実施体制は、スターツコーポレーションが事業マネジメント、NTTファシリティーズ、NTTファシリティーズ東北、大林組、スターツCAMとエストニア国立博物館などの設計を手掛けたパリ在住の建築家・田根剛氏が設計業務を担当。大林組とスターツCAM、南建設、西村組が建設業務、NTTファシリティーズ、NTTファシリティーズ東北、スターツファシリティーサービスが維持管理業務、森美術館館長の南條史生氏が代表を務めるエヌ・アンド・エーが運営業務を担当する。
 同事業は、弘前市吉野町2の1ほか地内を事業地として、選定された事業者がSPCを設立し、吉野町煉瓦倉庫3棟(敷地面積5313・07平方b、煉瓦造一部W造、建築面積2256・07平方b、1階延べ2256・07平方b、2階延べ1677・86平方b、建設時期:A棟およびB棟=1937年頃、C棟=1907年頃)を弘前市芸術文化施設(仮称)として、また、事業地の土淵川吉野町緑地(敷地面積6226平方b)の両施設の改修設計および改修整備を行った後、事業期間中における両施設等の維持管理および運営業務を遂行するRO方式により実施する。
 設計・建設期間は2020年3月31日まで。維持管理・運営期間は同年4月1日から35年3月31日までの15年間。
 また、附帯事業として、ミュージアムカフェとシールド工房およびミュージアムショップを提案したことから、定期借地方式により、契約締結日より15年〜50年の間で、設計・建設・維持管理および運営、事業終了に伴う撤去等を行う。
 今後、今月31日に基本協定を締結し、6月にPFI事業契約の締結し、設計・建設を進め、20年度の開業を目指す。

 提供:建設新聞社