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建設新聞社(長崎)
2017/03/29

【長崎】県総合水産試験場を再整備

総事業費5・6億円
  クロマグロとトラフグ養殖の生産力を強化遮光型に改修する屋根(写真は種苗量産棟)

 県水産部は、クロマグロとトラフグ養殖の生産力強化・輸出拡大に向けて、総事業費5億6467万5000円で県総合水産試験場(長崎市多以良町1551ノ4)の施設整備を進める。種苗量産棟と飼育実験棟を改修するほか、耐病性育種等実験施設と耐病性等親魚飼育管理施設を新設する。いずれも単年度事業として、2017年度に設計・施工する計画だ
 種苗量産棟はS造平家建て3720平方bで、50d〜100dの大型水槽などを配置。現在、クロマグロの種苗の生産性向上に向けた研究などを進めている。一方、飼育実験棟はS造平屋建て2430平方bで、トラフグの飼育技術を中心に研究中だ。両施設とも屋根の改修や水槽の水温調整設備の整備などを進める。
 両施設の屋根には現在、複数のガラス窓が設置され施設内に自然光が入るように考慮されている。しかし、光の当たり方が不均一など、現在の研究には返って支障を来している。そこで、両施設とも屋根を「完全遮光型」に改修。特に、光に敏感なクロマグロの種苗がいる種苗量産棟は、水槽を均一に照らすLED照明施設も整備する計画。このほか、両施設とも水槽の冷却機能を強化するための設備(チラー)や、加温機能を強化するための水温制御施設(ボイラー)を整備する。これらの施設整備費用として、種苗量産棟は約2億2200万円、飼育実験棟は約1億7900万円を見込んでいる。耐病性育種等実験施設の建設地付近の現況(既存の水槽と飼育実験棟(左))
 耐病性育種等実験施設は、飼育実験棟の西側にある既存水槽に屋根(シェルター)を架ける形で整備する計画。総事業費は約7900万円。上屋のほか、水槽を冷却・加温する空冷式設備や、水槽に供給する濾過済み海水を紫外線で殺菌する施設も設置する。
 耐病性等親魚飼育管理施設は、種苗量産棟の東端北側の空き地に整備。総事業費は約6700万円で、シェルターのほかに、飼育管理用水槽(直径5b・4面)と紫外線殺菌海水供給施設を整備。シェルターの規模はいずれも250平方b程度を想定している。
 これらの事業費は、地方創生拠点整備交付金事業として2月補正予算に計上。施設の設計や工事発注の諸手続きは土木部建築課が担当する。現在、事前の調整を進めており、17年度早期に設計を委託する予定だ。具体的な事業の進め方などは今後決めるが、単年度事業のため、各施設の工事を同時並行で進める見込みだ。ksrogo