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北陸工業新聞社
2017/03/31

【福井】9.1万平方メートルで老朽化対策必要/福大インフラ長寿命化計画

 福井大学は、インフラ長寿命化計画(行動計画)を策定した。老朽化対策が必要な面積は9万1065平方メートルで、大規模改修に必要な概算額は146億円となっている。
 対象は文京、松岡、二の宮、八ツ島、敦賀の主要5キャンパスで同大学が維持管理するすべての施設。ただし、敦賀キャンパスは、敦賀市からの借用施設であるため行動計画の対象外となる。
 老朽化対策が必要な対象は、経年25年以上で全面改修、大規模改修のうち内部・外部のいずれかが完了していないまたは耐震改修が必要な建物。
 16年5月時点における老朽化対策必要面積は9万1065平方メートルで、このうち耐震改修が必要な面積は1万6836平方メートル。またライフラインの法定耐用年数(15年)以上の割合は、電気設備が24%、機械設備が86%。
 主要キャンパスごとの老朽化対策必要面積は、文京が1万1040平方メートル、松岡が4万9785平方メートル、二の宮が7708平方メートル、八ツ島が159平方メートル。文京、松岡では各施設の老朽化対策および効果的・効率的利用に配慮した改修計画の作成が必要としており、二の宮では加えて、改築計画が必要となっている。
 今後15年間で大規模改修の実施年度を調整し、改修コストを平準化した場合の概算額は年間約9億3000万円となるが、その予算をすべて確保することは困難としている。そのため同大学では、20年度末までに行動計画に基づき具体的な対応方針を定める個別施設計画を策定するほか、基準類の充実、情報基盤の整備と活用、新技術等の活用などを進めていく。

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