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日本工業経済新聞社(群馬)
2017/03/31

【群馬】高崎市・都市計画審議会で足門工業団地の地区計画変更を承認

高崎市は、第145回都市計画審議会で足門工業団地の拡張に伴う地区計画の変更を承認した。このほか風営法の変更に伴う高崎複合産業団地ほか11地区の地区計画や特別業務地区および大規模集客施設制限地区における特別用途地区の変更を審議。4月に都市計画決定を行い告示、関連する条例を6月定例議会に諮り、下旬に改正する見通し。
足門町の唐沢川東側に位置する足門工業団地では東側約4・2haを拡張し、既存13社の中から要望のあった企業が施設を拡張する。拡張する敷地の北側に面積約500uの公園、南側に約2500uの調整池を整備。南北に走る幹線道路2号線は延長400mで、幅員9m。団地の中央を東方向に走る幹線道路1号線は延長110m、幅員10mで整備し、県道水沢足門線までを結び、同団地の進入路にする考え。地区外の市道も一部幅員の狭い場所は拡幅する予定。
市街化調整区域から地区計画を定めて制限を掛けることで、良好な工業団地の形成を生み出す。容積率は200%、建坪率は最高60%、敷地面積は最低500u。壁面後退は1m、派手な施設や自社看板以外の設置を制限し、住宅と接する場所には緩衝となる植樹帯を設け周辺環境に配慮する。
既存企業に関連する、飲料水の製造工場や金属・プラスチック加工工場、精密機械の製造工場などの建設を推奨し、住宅や店舗、病院、老人ホーム、ゴミ焼却施設、汚物処理施設などの工業専用地域レベルの施設には制限を設ける。
2017年度は造成工事を完了させるとともに、区画内道路などの詳細設計を進める。18年度からは企業への土地の売却や建築工事に着手する見通し。基本設計は横田調査設計(高崎市)が担当した。高崎工業団地造成組合の当初予算には造成工事費2億6200万円や遺跡発掘調査委託料1074万3000円などを確保した。
同工業団地は1989年に県企業局が県内の中小企業向けに開発。拡張することで、合計約9・6haの工業団地となる。現在、金属製造会社6社とプラスチック製造会社(精密金型加工)3社、ゴム加工会社1社、飲料水製造会社1社、菓子卸会社1社、乳業製造会社1社の13社が−−となっている。操業している企業は◇葵プラスチック工業◇井林製作所◇岩佐工業◇エミネント◇小島精工◇シンキ◇神宮製作所◇伸和化工◇高橋製作所◇タケイ◇中央ハイテック◇ハルナビバレッジ・ハルナファクトリー◇榛名酪農業協同組合連合会足門センター−−となっている。