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建設経済新聞社
2017/04/10

【京都】次世代ステーション創造事業 JR西大路駅BFに21億円投入

 西日本旅客鉄道梶iJR西日本)は、21億円かけ、京都市南区のJR西大路駅について、次世代ステーション創造事業に着手する。
 次世代ステーション創造事業は、駅の改良や駅の改良にあわせて生活支援機能施設、公共施設、観光案内施設等の整備を行う鉄道事業者を支援し、まちと一体感があり、全ての利用者にやさしい駅(次世代ステーション)の創造を推進するもの。事業費の一部(1/3)を国が補助し、鉄道事業者の事業実施を促す。
 西大路駅を巡っては、西大路駅と周辺道路等のバリアフリー化を図るため、西大路地区バリアフリー移動等円滑化基本構想が29年3月に策定された。
 構想によると、西大路駅のバリアフリー化では、JR西日本が現駅舎の北側に駅舎を新設し、京都方面ホーム、大阪方面ホームに北側からアクセスできるようにする。新設する北側駅舎には多機能トイレの整備、エレベーターの整備(3基)、幅広改札口の整備を行うとともに、ホーム上には屋根を設置。転落防止対策として内方線付き点状ブロックを設置する。
 京都市は、新設される北側駅舎の駅前整備として階段の整備、エレベーターの整備(2基)を行う。
 JR西日本と京都市は32年度末までにこれらを実施する。
 北側の駅舎新設で利用者の分散化を図った上で、JR西日本は様々な設備の改善の検討、案内表示や緊急情報表示のあり方の検討、京都市は現駅舎の駅前における歩行空間の確保の検討を長期的な課題として行う。
 道路のバリアフリー化は、生活関連経路として、@一般府道梅津東山七条線(七条通)の段差・勾配の改善A一般市道佐井東通の歩行空間の明確化B一般市道西七条緯15号線の歩行空間の明確化C主要市道京都環状線(西大路通・十条通)の段差・勾配の改善D一般市道西寺緯9号線の歩行空間の明確化E一般市道御前通の段差・勾配の改善F一般市道西寺緯10号線の歩行空間の明確化G一般国道171号(九条通)の段差・勾配の改善H一般市道西寺経12号線の歩行空間の明確化I一般市道西寺緯19号線の歩行空間の明確化J一般市道御前通の歩行空間の明確化K一般市道西寺緯21号線の歩行空間の明確化L一般市道新千本通の段差・勾配の改善、その他経路として、(A)一般府道梅津東山七条線(七条通)の段差・勾配の改善、(B)一般市道佐井東通の歩行空間の明確化について、道路管理者(京都市等)が32年度末までに実施する。
 地上駅の西大路駅(京都市南区唐橋西平垣町)は、京都市域では京都駅、山科駅に次いで利用者が多く、1日平均利用者数(27年度)は3万1900人。乗客は改札口から連絡通路を通って階段を上がり大阪方面、京都方面の各ホームに行く構造で、島式ホーム2面、在来線4線。駅の上部を東海道新幹線が運行しており、駅のバリアフリー化にあたっては新幹線の運行に影響を及ぼさない工法の検討などが課題となっていた。
 なお京都府は29年度当初予算の鉄道駅利便性向上整備事業費に西大路駅のエレベーター設置、京都市は29年度当初予算に駅等のバリアフリー化の推進として西大路駅を盛り込み、バリアフリー化を支援する。