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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/04/07

【茨城】常陸大宮市がJR常陸大宮駅舎改築・周辺道路など整備へ

 常陸大宮市は、商店街の空洞化によるにぎわい不足や交通環境の改善などが課題となっているJR常陸大宮駅周辺の整備を進めるため、「常陸大宮駅周辺整備基本計画」を策定した。計画期間は15年間。本年度から4〜5年かけて合意形成や事業化に向けた諸手続きを進め、2021年度から駅西口の整備、22年度から駅東口、都市計画道路大宮停車場線の整備、駅舎の改築などの事業化を目指す。地域特性を生かし、魅力と活気のあるまちづくりを図る考えだ。
 常陸大宮駅周辺は、中心市街地を形成する都市中心拠点として地域経済の発展をリードしてきたが、国道118号のバイパス化に伴う郊外の大型店舗の進出や消費・ニーズの多様化などにより商店街の空洞化が進行。また、駅周辺には4m未満の狭あい道路が多いことから安心・安全な道路環境整備や通勤通学時の交通渋滞解消への対策が求められている。
 これらの状況を踏まえ、市は市民代表や有識者で構成される駅周辺整備検討委員会を設置。個性豊かなまちづくり推進のため協議を進め、駅周辺の将来像「魅力と活気あふれる快適なまちづくり」の実現に向けて同計画を策定した。
 計画ではJR常陸大宮駅、市役所などの行政機能を核として宮中清水線、下町宇留野線、宇留野石沢線、東富中江幡線の都市計画道路に囲まれた約84 haの範囲を整備計画区域と位置付ける。さらに同区域内を「駅東ゾーン」「駅西ゾーン」「市街地拡大ゾーン」に区分し、計画的な事業への取り組みを目指す。
 駅東ゾーンでは、駅を中心とした交通環境の整備やにぎわいのある商業環境の創出、医療・福祉機能と周辺環境の調和、安全と防災に配慮した交通環境整備などを実施。代表的な事業は駅東口広場および駐車場の整備、駅舎の改築、都市計画道路や沿道の整備、中心市街地活性化、主要生活道路の機能向上による道路ネットワークの強化など。
 駅西ゾーンでは駅西整備による新たな空間の創出や行政機能と周辺地域の連携強化、安全性と防災性に配慮した交通環境整備などを推進。主要な事業は、駅西口の広場や駐車場の整備、水郡線踏切の改修。駅東ゾーン同様、道路ネットワークの強化にも取り組む。
 市街地拡大ゾーンでは、都市基盤整備による良好な生活環境の創出や交通環境の整備、さらには土地利用の規制・誘導による計画的な市街地の形成などを進める。市道の拡幅整備を含めた道路ネットワークの強化、整備計画区域外も含めた広域的な用途地域の拡大を視野に入れ、計画的な市街地づくりを行う。
 個別施策の主なものでは、駅舎改築事業、都市計画道路整備事業、駅東口および西口の広場整備事業などがある。
 駅舎改築事業は、魅力ある駅前玄関口への改善を図るため駅舎を改築するとともに、東西を連携する自由通路などの整備やバリアフリー化を推進する。整備手法としては現在の地上駅と、駅舎機能をプラットホームの上階部分に設置した橋上駅の2通り。
 地上駅の場合は現駅舎の施設と同様に鉄道施設としての事務室、券売所、待合室などが配置される。事業スケジュールは22〜24年度。
 橋上駅では通常業務に必要な鉄道施設のほかに駅舎内通路や待合室としてのコンコース、多目的トイレ、バリアフリー対策のエレベーターなどを整備。事業スケジュールは22〜26年度。
 都市計画道路整備事業では、未整備の都市計画道路大宮停車場線について魅力ある駅前通りとしての整備を図り、駅前広場の改修と一体的な整備を行う。整備手法としては用地買収方式と沿道整備街路事業方式などを検討する。整備する道路の幅員は16m。LEDソーラー歩道照明灯の設置や景観と機能に配慮した電線の地中化など、シンボルロードとしての機能を有した施設内容を計画する。事業スケジュールは22〜29年度。
 駅東口広場整備事業は、円滑な交通処理による安全性の確保と交通混雑の改善などを図るため、交通機能の低い駅前ロータリーについて課題改善に必要な面積などを検討し、駅前広場の整備を進める。バスやタクシーの乗降場を配置し、環境空間には緑地、オープンスペース、多目的トイレ、防災施設などの設置を想定。事業スケジュールは22〜27年度。
 また駅西口広場整備事業は、東口より1年早い21年度からを事業期間と想定。西側の新たな顔づくりによる地域活性化を図るため、駅前交通広場の整備を進める。加えて、駅東口と一体的に連携した施設を整備することで、東口側の交通処理緩和を目指す考え。
 同計画の対象期間は本年度〜31年度。今後、事業の進捗や社会情勢の変化などにより必要に応じて調整や見直しを図る。