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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/04/12

【茨城】東海村「(仮称)歴史と未来の交流館」で住民説明

 東海村は、基本設計中の「(仮称)歴史と未来の交流館」について、実施設計の着手を住民への理解を深めてから行う方針であることが分かった。当初の計画では、本年度中に実施設計を策定し、2018、19年度の2カ年で建設工事を実施、20年度の開館を予定していたが、実施設計への着手が遅れることで工事開始の時期が変更となる可能性が生じてきた。
 村は9日、施設建設に関する住民説明会を村産業・情報プラザ「iVil」多目的ホールで開催。交流館の基本設計の進捗状況などを説明した。
 同施設のテーマは「歴史と未来の交流」。村の歴史や文化財を「伝承、収集、保存、展示」するとともに、未来を担う子どもたちが「観る、触れる、学ぶ、好奇心をはぐくむ」といった体験活動を行え、また、さまざまな世代が「憩い、交流し、情報発信」することができる生涯学習の拠点施設とする。
 想定する施設規模はRC造平屋一部2階建て、延べ2360u。内部には展示室や学習資料室などの歴史博物館ゾーン(970u)、多目的活動室や会議室などの子ども未来館ゾーン(330u)、エントランスなどの交流・共有ゾーン(370u)、事務室や倉庫などの管理ゾーン(690u)を有する。当初の想定面積は2480uだったが、基本設計を策定していく中でコンパクト化を進めた。建設費は約12億円を見込む。
 建設地は東海消防署西側の村有地(村松768−38)で、小松原笠内線と村道2300号線が接している。敷地面積は6669u。
 今後のスケジュールについては、住民説明会などを引き続き開催するとともに、施設の管理運営計画を取りまとめ、広く村民の理解を得た上で実施設計に着手することとした。これは3月の村議会定例会で、同施設の建設に関して議会からの申し入れ(附帯決議)があったことによるもの。そのため、着工の時期について現時点では未定としている。
 担当課は「現在、基本設計の策定を進めている途中であり、公表したイメージパースや施設内容は変更になる可能性もある」と話す。設計者には、昨年10月に実施した公募プロポーザルにより、活イ設計(東京都品川区)を選定している。