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北海道建設新聞社
2017/04/17

【北海道】日勝峠の復旧本格化で日高側15社が協議会−円滑な施工推進へ

 国道274号日勝峠の日高町側で災害復旧工事に当たっている15現場15社は13日、「R274日勝峠災害復旧関連工事推進協議会」を発足させた。同日、道の駅・樹海ロード日高で発足式を開催。発注者である室蘭開建日高道路事務所の職員らを含め約50人が参加し、今秋の開通を目指し万全の体制で臨むことを確認した。
 昨年8月の台風で甚大な被害が生じた日勝峠では、今後の復旧工事に当たり重機や作業員などが集中する懸念がある。業者間で綿密に連絡調整し、作業、車両運行での課題を解消しながら円滑に復旧工事を進めようと、協議会を設立した。
 会長には清瀬第1覆道補修(岩田地崎建設)の現場代理人を務める松隈嘉和氏、副会長には清瀬第4覆道補修(中山組・笹田組共同体)の三上恭弘氏が就任した。
 松隈会長は「自然災害の復旧に携わるわれわれが、労働災害を起こすことがあってはならない」と、無事故無災害で早期完成に努めるよう各社に呼び掛けた。
 顧問に就いた日高道路事務所の高田敦所長は「日勝峠は道央と道東を結ぶ主要な幹線道路で、北海道の観光や経済にとって極めて重要な路線。通行止めの影響は大きく、早期の解除が求められている」と指摘。今後は多くの復旧工事が同時進行で進むため、「きめ細かな工程管理と工事間調整、安全施工が必要」として、協議会の技術力と実行力に期待した。
 円滑な施工に向け、発注者側の監督員と支援業務員が自己紹介。その後、三上副会長が出陣(安全)宣言し、無事故での工事完成を力強く誓った。
 協議会の参加業者は今後も増える見通し。