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建設新聞社
2017/04/21

【東北・宮城】閖上東地区区画整理の設計・施工 西松建設JVを選定

 宮城県名取市は、企業誘致などの開発用地としての活用を見込む閖上東地区被災市街地復興土地区画整理事業を進めるため、設計・施工一括型工事を行う共同企業体をプロポーザル方式により、西松建設・鴻池組・佐藤工業・グリーン企画建設・パシフィックコンサルタンツ・オオバJVに決めた。
 プロポーザルへの参加者数は非公表。契約金額は、区画整理事業の進捗によって区分けして工事契約を結ぶとし、緊急を要するエリアの造成を進めるため、初弾として今回は1億0270万円の請負契約を結んだ。
 今回、区画整理事業の対象となるのは、東日本大震災の津波で壊滅的被害を受けた閖上地区の居住区整備として進める閖上地区被災市街地復興土地区画整理事業の東側。
 太平洋に接する非居住区域の閖上東地区エリアの全体面積は約58fで、すでに東北地方整備局仙台河川国道事務所の河川防災ステーションをはじめ、環境省が計画するみちのく潮風トレイルセンター、市が設置する震災メモリアル公園などの建設が予定されている。
 このうち市街地整備を行うのは、東地区エリアで防災集団移転促進事業により買い取った散在する民有地など未計画地約25fで、区画整理による用地の大区画化を図り、企業誘致をしやすくし将来的な産業集積地として活用する。
 事業内容は土地区画整理事業に係る実施設計、がれき撤去工、整地工、道路整備のほか、上下水道の既設管撤去および新管敷設などで、想定する設計・工事費は約52億円。履行期間は2020年3月31日までとする。
 なお、同事業のの基本設計はパシフィックコンサルタンツが担当した。

 提供:建設新聞社