トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2017/04/25

【東京】都の泉岳寺駅地区再開発、今秋都計決定

 東京都都市整備局は「泉岳寺駅地区第2種市街地再開発事業」の都市計画決定を今秋に受け、関係者の合意形成を進めながら2018年度に事業計画を取りまとめて認可を得る方針だ。都営地下鉄の駅舎改良に併せ、都施行の再開発として延べ床面積約11万平方bの規模の再開発施設を建設する計画。施設の設計や建設は特定建築者に委ねる見通しで、18年度にも着手する駅改良工事の進展を踏まえて施設整備に着手し、12年度の完成を目指す。
 泉岳寺駅(港区高輪2ノ16ノ34)は、現在の島式2面のプラットホームの幅が5bと狭く、ラッシュ時を中心とした混雑の緩和が求められている。近接する品川駅周辺では、新駅の設置を契機とした国際交流拠点としての大規模なまちづくりが動き始めており、泉岳寺駅の利用者がさらに増えることも見込まれている。
 こうした状況を踏まえ、安全確保と利便性向上を目的にホームを拡幅し、駅舎を大規模改良する。駅は国道15号の下にあり、国道の空間内だけでホームを拡幅することが難しいため、道路の東側に面した民有地を含む市街地整備を、都施行による再開発事業として駅舎整備と一体的に実施する。
 都が施行区域内の建物や土地などを買収して新たな建物を建設し、その保留床を処分する第2種市街地再開発事業の手法を採用。港区高輪2丁目の一部約1fを事業区域(敷地面積は8500平方b)とし、延べ床面積11万平方bの施設を建設。約350戸の共同住宅の他、事務所や商業施設、駐車場などを配置する。建物の設計や施工、保留床処分を、公募・選定する特定建築者に委ねることを想定している。
 都市計画手続きと並行して地元権利者の代表者による再開発協議会での議論を重ね、事業計画の検討と権利者の合意形成を進めていく。

提供:建通新聞社