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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/04/25

【茨城】強い県土へ道路51箇所を整備へ

 県土木部は、災害に強く、誰もが安全・安心に暮らせる県土づくりに向け、現状と課題、目指すべき方向性についてまとめた。このうち道路の対策では、緊急輸送道路ネットワークの機能強化に向けた東関道水戸線の全線開通、圏央道の4車線化および直轄国道の整備を促進する。また県管理道路では、2020年度の復興期間内における緊急輸送道路の橋梁耐震化、交通阻害箇所の解消、津波対策を推進。本年度は橋梁耐震化12カ所、交通阻害箇所33カ所、津波対策6カ所の計51カ所で整備を行う。
 県内の緊急輸送道路のうち高速道路では、常磐道、北関東道、圏央道(暫定2車線)が全線開通している。
 東関道水戸線は、鉾田IC〜茨城空港北ICまでの区間について、17年度のできるだけ早い時期の開通をネクスコ東日本に要望している。潮来IC〜鉾田ICまでの区間については、地元市と共に国の用地取得を支援するとともに、本年3月31日に有料道路事業が導入されたことから、十分な予算の確保と整備推進を国やネクスコ東日本へ要望している。
 圏央道は、暫定2車線による本年2月26日の県内全線開通後、交通量が1日当たり2万台を超えている区間もあり、週末には渋滞が発生していることから、暫定2車線区間の早期4車線化整備の着手および完成を国やネクスコ東日本に要望している。
 直轄道路では、16年度に国道4号古河小山バイパスの6車線化および国道6号土浦バイパスの4車線化が完了。本年度は国道4号春日部古河バイパスや国道6号の大和田拡幅、勿来バイパスなど14カ所の整備を行う。また、古河市の国道4号や国道6号(土浦市、石岡市など)においては、電線共同溝による無電柱化が進められている。
 県管理道路では、復興みちづくりアクションプランに基づき、緊急輸送道路の集中的かつ効果的な整備を進めている。昨年度末までの進捗率は64%で、本年度は水戸鉾田佐原線の涸沼橋(水戸市、大洗町)や国道354号の高津橋(土浦市)など12カ所で橋梁の耐震化を行うほか、国道118号那珂大宮バイパスなど33カ所の交通阻害箇所解消、高萩塙線など6カ所の津波対策を行う。
 このほか、防災拠点整備として、道の駅の防災機能や高速道路のサービスエリアにおける防災機能を強化する。