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建通新聞社四国
2017/04/28

【高知】高知南国道路 17年度は五台山トンネルなど入札

 国土交通省土佐国道事務所は、高知南国道路の高知ジャンクション(JCT)〜高知南インターチェンジ(IC)の2020年度開通を目指し、17年度は五台山トンネルの建設に着手する他、橋梁下部工、上部工の一般競争入札を順次公告する。五台山トンネルは30億円以上50億円未満の規模で、WTO案件として第3四半期に入札し、当初予算ベースでは橋梁下部工14件、上部工7件を執行する予定。
 五台山トンネルは延長700b、全幅10・5b。主要建設資材の見込み量は生コンクリート1万立方b、鋼材100d。工期は約28カ月で、19年度に完了させる。舗装や照明などの残工事は20年度に実施予定。
 橋梁下部工は、第1四半期に7件を執行(うち2件は公告済)する。高須高架橋は、県立美術館前付近で3基を施工、規模は1億円以上2億円未満。五台山第4高架橋第1と第2は、五台山トンネルから高知南ICまでの区間で各3基を施工、両工事とも規模は2億円以上3億円未満。高知南ICランプ橋第1は5基を施工、規模は2億円以上3億円未満。高知中央ICランプ橋第3は、高知JCT方面から分流する橋で3基を施工、規模は1億円以上2億円未満。同第1と第2は4月26日に一般競争を公告した。
 第2四半期には、高知南ICランプ橋第2を執行。同ICはトランペット型で、当該工事は五台山トンネルから南国市方面への本線部にあたり、6基を施工する。規模は2億円以上3億円未満。
 第3四半期には、高知中央IC高架橋第1〜第6を執行。施工区間はサンピアセリーズ前から大津バイパスの少し南側まで。北側の起点から順に、第1と第6は1基で2億円以上3億円未満、第2は3基で2億円以上3億円未満、第3は2基で2億円以上3億円未満、第4と第5は1基で1億円以上2億円未満となる。サンピア前の第1と大津バイパス南側の第6は、中央分離帯が狭いため、圧入ケーソン基礎により施工する。
 下部工は、南国バイパスをまたぐ区間や五台山トンネルから高知南ICまでの区間の一部などで未発注の案件があり、今後予算が配分され次第、入札を執行したい考え。
 上部工は、第1四半期に一宮第2高架橋を執行。久安川をまたぐ鋼3径間連続ラーメン少数鈑桁橋で延長140b。規模は2億円以上3億円未満。
 第3四半期には、国分川橋、舟入川橋、高知南ICのDランプ橋を執行。国分川橋は、国分川を跨(また)ぐ鋼5径間連続ラーメン鋼床版箱桁橋で、今回発注分はうち3径間の延長147b。規模は20億円以上でWTO案件となる。舟入川橋は、舟入川と国道195号をまたぐ鋼5径間連続開断面箱桁橋で延長316b。規模は10億円以上20億円未満でWTO案件となる。高知南ICのDランプ橋は、五台山トンネル方面から分流する鋼9径間連続ラーメン非合成箱桁橋で延長339b。規模は3億円以上7億4000万円未満。
 第4四半期には、葛島第1高架橋と葛島第2高架橋を執行。南国バイパスから絶海池までの連続高架橋で、第1が鋼4径間連続開断面箱桁橋延長214b、第2が鋼5径間連続開断面箱桁橋延長258b。規模は両工事とも7億4000万円以上10億円未満でWTO案件となる。
 高知JCT〜高知南ICは延長6・2`。高知JCTから2・8`地点に高知中央ICを建設する。起点部とトンネル部を除き連続高架橋となり、ほぼ県道高知北環状線と県道高知南インター線に並行する。高架橋部の全幅は9・5b。20年度の開通が公表されており、この区間が開通すれば、高知南国道路は全通、高知自動車道と高知龍馬空港が直結する。

提供:建通新聞社