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西日本建設新聞社
2017/05/02

【熊本】小中学生向け施策急務 建設産業イメージアップ戦略

 ターゲットは小中学生−。熊本県建設業協会と県、工業系高校は4月25日、「小中学生イメージアップ戦略事業検討会議」の初会合を開いた。工業系高校に入学する生徒を増やし、将来の建設産業への入職に繋げるねらい。
 県建設会館であった会合には、高校から熊本工業、玉名工業、小川工業、八代工業、球磨工業、天草工業の教師10人、県から高校教育課と監理課の4人、協会から豊後謙藏常務理事、青年部の緒方公一会長ら6人が出席した。
 中学生の高校体験入学では、広報パネルや監理課制作のPR動画、i―Construction動画の活用や、重機の実演などの提案があった。建設産業に特化した体験入学や小中学生向け出前講座、中学生との交流については結論に至らなかった。
 イメージアップ戦略はこれまで、県がどぼくま新聞やガイダンス、動画配信、フェイスブック、魅力発信展示会などを実施。業界団体も、現場見学会や展示会での重機試乗体験など様々な施策を展開し、高校側もこれらを評価・歓迎している。ただ、県内土木科5校のうち4校が定員割れしているのが現実。協会の豊後常務も「高齢化が進んでおり、10年後にはメインの技術者・技能者のほぼ全員が退職してしまう」と危機感を募らせる。
 目を輝かせて重機に試乗した子ども達に、建設産業への憧れや夢を持ち続け工業系高校への入学を志してもらうためには、小中学校の義務教育の段階からの取り組みが急務だ。

提供:西日本建設新聞社
公式フェイスブックページ:「記者 建設探訪