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日本工業経済新聞社(山梨)
2017/05/08

【山梨】管理道6路線を開設 県峡東林務環境事務所の17年度事業

 県峡東林務環境事務所(渡辺真悟所長)はこのほど、2017年度実施の主要事業をまとめた。林道・治山両事業費の合計は12億4500万円を見込み、6路線の管理道開設をはじめ、荒廃渓流復旧や治山施設整備などに取り組む方針だ。
 林道事業では、森林管理道開設に3億3600万円、森林居住環境整備に4200万円、林道改良に1000万円の予算を確保。加えて山村地域活性化林道整備には1億700万円を見込み、事業費総額を4億9500万円としている。管理道開設の計画路線には大松沢線や源次郎線、砥山1号支線、嵯峨塩深沢1号支線などが挙げられており、日川左岸線と鈴庫山1号支線では本年度の着工を見込む。森林居住環境整備で開設を進める塩平徳和線の西区間は来年度の完了を目指し、延長100mの施工を行う。
 一方の治山では事業費総額に7億5000万円を見込む。甲州市勝沼町深沢をはじめ10カ所の復旧治山には4億7000万円を投入。予防治山(2カ所)には8700万円、水源地域緊急整備(同)には1億4000万円、小規模治山(5カ所)には5300万円を予算化している。
 本年度の主要事業概要は次のとおり。
 《林道事業》
【森林管理道開設事業:森林整備に直結する林内路網を形成することを目的とした林道および林業専用道を開設】
 ◆大松沢線=延長110mを開設。総延長3540m、幅員は4m。13年度の着工で、20年度までに完了予定。
 ◆源次郎線=延長228mを開設。総延長5310m、幅員は4m。着工は01年度で、今年度完了の予定。
 ◆日川左岸線=延長800mを改築。総延長4100m、幅員は4m。今年度から着工し、25年度の完了を目指す。
 ◆砥山1号支線=延長345mを開設、延長1200mを改築する。総延長は3862mで、幅員は3・5m。12年度から着工しており、今年度に完了の予定。
 ◆嵯峨塩深沢1号支線=延長225mを開設。総延長2551m、幅員は3・5m。13年度の着工で、19年度までに完了の予定。
 ◆鈴庫山1号支線=延長200mを開設。総延長は2000m、幅員は3・5m。今年度から着工し、21年度までに完了の予定。
【森林居住環境整備事業:森林整備の基盤となり、生活環境の改善にも資することを目的とした骨格的な林道を開設】
 ◆塩平徳和線(西区間)=延長100mを開設。総延長1万4400m、幅員5m。1986年度に着工し、西区間については18年度までに完了の予定。
【林道改良事業:県営林道の橋梁補修補強および法面等の修復により林道の機能向上を図る】
 ◆焼山沢真木線=橋梁1橋(夕立橋)の補修を実施
【山村地域活性化林道整備事業:山間部の住民生活と密接な関連を有する県営林道の安全性などの向上を図る】
 ◆鈴庫山線ほか2路線=法面の改良などを実施
《治山事業》
【復旧治山事業】
 ◆甲州市勝沼町深沢地内ほか9カ所=荒廃渓流を対象に復旧整備を行う。
【予防治山事業】
 ◆笛吹市芦川町鶯宿地内ほか1カ所=荒廃の兆しのある山地の崩壊などを未然に防止するため、治山施設の整備を行う。
【水源地域緊急整備事業】
 ◆山梨市三富川浦地内ほか1カ所=水源地域の荒廃を対象に、治山施設整備のほか森林整備を行う。
【小規模治山事業】
 ◆山梨市三富下釜口地内ほか4カ所=国庫補助の要件を満たさない小規模な荒廃地において、山腹崩壊地等の復旧整備を図る。
【写真@渡辺所長A昨年度実施した林道源次郎線の完成箇所】